2010.03.12 Friday
劇的、高校生
今日はとある高校のステージでした。
正直、どうなることかと思いました。茶髪は当たり前、アーミー服にヘッドホンをつけてiPodを聞き続けて体育館で他者を威嚇する者。同級生のズックをボールのようにバスケットコートに入れようとする者。着崩した私服と制服の入り交じった集団。挨拶の先生の話は全く聞かない。ざわざわ、自分勝手のばらばら集団。
これは一言で言うと「荒れ果てた高校」です。
案の定アメージング・グレイスが終わるとピュピュー、と口笛。はやし立てる者、そしてすでに勝手に話し続ける者。これまでどれほどこういった高校生に出逢い、落ち込んできたか・・・。
しかし今日は賭けに出てみました。
「なあ、みんな。今日は説教にきたんじゃない、みんなと世界が巡れたらいいと思ってここに来たんだ。
僕が君らの頃には、周りにいるすべての大人が敵に思えていたよ。だからそんな大人の言うことなんて、絶対に聴くものかと跳ねまくっていた。
でも、少なくとも今日は音楽のステージと世界巡りだ。だから、“俺は聴きたくない”と思う人は、今から10秒待つからここから出て行ってくれていいよ。教室に帰ってもらっていい。なぜならべちゃクチャ話すと、まじめに聞きたい人に迷惑がかかるからだ。聴く気がないのなら“寝る”ってのはいいと思うよ。自分で判断したんだからね。人に迷惑はかからないしね。
さあ、今から10秒だ。」
しかし誰も出ては行きませんでした。
「わかった。じゃあみんなは聴くという気持ちを持ってくれているんだな。これは僕との約束事だ。ここからはお互い理解し合って仲良くステージつくっていこうや」
すると、会場は水を打ったように静まりかえりました。その静寂が最後まで持続したんです。
途中で感動した僕は思わず、
「なあ、みんなすごいな〜ちゃんと聴いてくれているじゃないか。でもね、それは誰かに“聴け!”って命令されたんじゃないぞ。みんな一人一人が自分の意志で“聴く”って思ってその約束を果たしているんだ。自分自身で“聴くこと”を選択しているんだよ。それってすごいことじゃないか。最後まで一緒にがんばろう!」
そしてフィナーレを迎えました。
「なあみんな、みんなの学校は“荒れてる”って言われてるよ。でも全然荒れてないじゃないか。この1時間40分、ちゃんと聴けたよね。僕との約束も見事に果たしたよね。それはすごいことだと思う。だからもう勝手な人に“荒れてる”なんて言わせるなよ。
人間の基本は優しさと素直さだと思う。その二つが今日はちゃんと僕に伝わってきたよ。みんなはちゃんとそれを持っているじゃないか。
時には声の大きいやつとか、態度のでかいやつが“強い”って思うこともあるかもしれないけど、それは違うと思う。本当に強い人は優しさと素直さを持っている人だよ。だからみんな、今心の中に持てているその優しさと素直さをもっともっと大きくして、最強の人間になってくれ」
最後は拍手で彼らと別れました。
正直、ドキドキしながら語っていました。相手は高校生、どんなリアクションがあるか読めない世代です。でも、真正面からぶつかり、そして「約束の概念」で立ち向かえばちゃんと気持ちをつないでくれる正直な世代でもあるんだ、と思いました。
プルメリアさんが来てくれていたので、プルさんから感想もらえるとうれしいな〜。
桑山紀彦
正直、どうなることかと思いました。茶髪は当たり前、アーミー服にヘッドホンをつけてiPodを聞き続けて体育館で他者を威嚇する者。同級生のズックをボールのようにバスケットコートに入れようとする者。着崩した私服と制服の入り交じった集団。挨拶の先生の話は全く聞かない。ざわざわ、自分勝手のばらばら集団。
これは一言で言うと「荒れ果てた高校」です。
案の定アメージング・グレイスが終わるとピュピュー、と口笛。はやし立てる者、そしてすでに勝手に話し続ける者。これまでどれほどこういった高校生に出逢い、落ち込んできたか・・・。
しかし今日は賭けに出てみました。
「なあ、みんな。今日は説教にきたんじゃない、みんなと世界が巡れたらいいと思ってここに来たんだ。
僕が君らの頃には、周りにいるすべての大人が敵に思えていたよ。だからそんな大人の言うことなんて、絶対に聴くものかと跳ねまくっていた。
でも、少なくとも今日は音楽のステージと世界巡りだ。だから、“俺は聴きたくない”と思う人は、今から10秒待つからここから出て行ってくれていいよ。教室に帰ってもらっていい。なぜならべちゃクチャ話すと、まじめに聞きたい人に迷惑がかかるからだ。聴く気がないのなら“寝る”ってのはいいと思うよ。自分で判断したんだからね。人に迷惑はかからないしね。
さあ、今から10秒だ。」
しかし誰も出ては行きませんでした。
「わかった。じゃあみんなは聴くという気持ちを持ってくれているんだな。これは僕との約束事だ。ここからはお互い理解し合って仲良くステージつくっていこうや」
すると、会場は水を打ったように静まりかえりました。その静寂が最後まで持続したんです。
途中で感動した僕は思わず、
「なあ、みんなすごいな〜ちゃんと聴いてくれているじゃないか。でもね、それは誰かに“聴け!”って命令されたんじゃないぞ。みんな一人一人が自分の意志で“聴く”って思ってその約束を果たしているんだ。自分自身で“聴くこと”を選択しているんだよ。それってすごいことじゃないか。最後まで一緒にがんばろう!」
そしてフィナーレを迎えました。
「なあみんな、みんなの学校は“荒れてる”って言われてるよ。でも全然荒れてないじゃないか。この1時間40分、ちゃんと聴けたよね。僕との約束も見事に果たしたよね。それはすごいことだと思う。だからもう勝手な人に“荒れてる”なんて言わせるなよ。
人間の基本は優しさと素直さだと思う。その二つが今日はちゃんと僕に伝わってきたよ。みんなはちゃんとそれを持っているじゃないか。
時には声の大きいやつとか、態度のでかいやつが“強い”って思うこともあるかもしれないけど、それは違うと思う。本当に強い人は優しさと素直さを持っている人だよ。だからみんな、今心の中に持てているその優しさと素直さをもっともっと大きくして、最強の人間になってくれ」
最後は拍手で彼らと別れました。
正直、ドキドキしながら語っていました。相手は高校生、どんなリアクションがあるか読めない世代です。でも、真正面からぶつかり、そして「約束の概念」で立ち向かえばちゃんと気持ちをつないでくれる正直な世代でもあるんだ、と思いました。
プルメリアさんが来てくれていたので、プルさんから感想もらえるとうれしいな〜。
桑山紀彦

