今朝、漁師の正さんと会いました。 破壊されて平たくなってしまった閖上3丁目の、その向こうに骨組みだけ残ったボートセンターがあり、その少し向こうに正さんの謙信丸が浮かんでいました。なんと海に浮かんでいるんです…
それぞれの道
今日は久しぶりに漁師の正さんと会えました。正さんの船は打ち上げられてしまって重機で圧された穴が痛々しく、一度は「オレ漁師やめます。船も破棄します」と言っていたのですが、「自然のことといってもやっぱり悔しい」と…
ニッポンの田んぼ
昨日から今日にかけて1100キロほど走りました。 昨日は朝、閖上中学校の先生方と心理社会的ケアの具体的なプランについての話し合いを終えた後、280キロ離れた新潟の中学校に走りました。そして午後から「地球のス…
自衛隊の離任
昨日、ついに自衛隊の皆さんが帰任しました。 沿岸部の被災地で最も早く離任されたのがこの名取市からでした。 離任の朝、名取市のカーネーションを受け取る自衛隊の皆さん 3月12日の朝、自衛隊の車両が列をなして…
雨の日曜日
今日の名取は朝から雨でした。 防風林がなくなり、周囲の田んぼが赤茶けて塩が浮き、一切水が入らなくなるとどうなるのか、よくわかりました。 まず磯とヘドロの混ざった臭いが辺り一面に常に漂っていること。そして細…
3ヶ月目の暗雲
昨日は久しぶりに名取市長さんの所へ行きました。 災害復興の陣頭指揮をとり、どこよりも早い復興を達成しながらここまで踏ん張ってきた市長さんは、とっても気さくな方です。昨日は血圧を測りにいきました。少々高めで疲…
涙の手拍子
皆さん、書き込みありがとうございます。現時点で40を超える書き込みをいただいたのは、震災直後以来でした。書き込みは少なくなってきていても、皆さんがちゃんと毎日読んでくださっていることを改めて知ることができて、…
本当の地獄がやってくる
今日の外来は、24年の医師人生の中でもっとも重く苦しいものになりました。 ついに心の問題が噴出し始めたのです。外来は苦悩と葛藤、死への恐怖、失ったものの絶望。哀しみ、苦しみ、慟哭、叫びに満ちていました。本当…
あるはずなのにないもの
今朝、岐阜の公演から戻るべく仙台空港に降り立ちました。まだまだ仙台空港は発電機での運営なので、再開したといっても全体の20%にも満たない復旧具合だと思います。それでもみんな必死に復旧を急いでおり、電柱も手前2キロの所まで…
岐阜県立北高等学校
かつてルワンダで、高校生と取り組んだ心のケア。虐殺の時代は5歳くらいだった彼らは大人になる課程で声を大きく、ルワンダの未来を語ろうとしていました。 ともすれば大人は今も水面下に存在するツチ族とフチ族の見えな…