里咲さん、冬馬君の卒業式

今日は閖上小学校の卒業式でした。
 映画「ふしぎな石」の主役、佐藤里咲さんと板橋冬馬君がついに小学校を卒業するのです。
 僕は、名取市の心療内科校医でもあるので、招待状をもらい、来賓として参加させてもらいました。
 今時の小学校の卒業式は「袴(はかま)」をはく女の子が多いんですね。びっくりしましたし、なにより里咲さんが赤い着物にかっこいい袴で出てきた時には感動しました。
 冬馬君はこれから入る閖上中学校の制服で登場でした。
 みんな大人になったなあ。
 最後の保護者からのあいさつの中に、ちゃんと3年前の津波のこと、その後生活が激変して大変だったこと、それでもここまで子どもたちが大きく育ったことへの感謝が語られた時はさすが、閖上の大人たちだと思いました。
 どうしても「忘れかけているんだからそっとしておこう」という思いに駆られて、なるべく津波の話題をしないようにと勘違いされる方が多い中で、そうではなく、ちゃんとそれを話題にする保護者のお母さんが立派でした。
 里咲さんは袴姿でピアノを弾き、最後は涙を流していました。やっぱり里咲さん、さすがの主役です。
 冬馬君も大きな声を出し、記念品贈呈の代表者として受け取るなど、やっぱり心のケア集団「スカイルーム」に関わった子どもたちは、ここでも「一歩前に出る」存在になっていました。
 さすがだね!
 式が終わって二人とお母さんたちが事務局を訪ねてくれました。
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 嬉しいなあ、こうやって来てくれることが一番嬉しい。
 今のところめぼしい映画祭には引っかかっていないけれど、それでも徐々に全国からの依頼が入ってきている映画「ふしぎな石」。主役の二人は中学生になるけれど、でも、相変わらず素直なままで僕たちといてくれます。
 二人ともあえて閖上中学校に進みます。
 その勇気とチカラがますます二人を育てていくでしょう。
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 僕の中では永遠に二人は主役なのです。
桑山紀彦
【お知らせ】
明日19日の夜、NHKの番組で「3.11 万葉集」が放送されます。桑山も心療内科医として少し登場予定です。震災のことを短歌に詠み込み、向き合おうとする人々を綴った番組です。
2014年3月19日(水) 22:00~
NHK総合「3.11 万葉集」
よかったらご覧ください。

里咲さん、冬馬君の卒業式」への4件のフィードバック

  1. これから子供たちが中学を卒業し、高校、大学、社会へ前進する節目節目に何を思い何を得るか!
    春秋に富む未来に幸あれ。

  2. 閖小のみなさん、卒業おめでとうございます。
    卒業式で袴を着るんですね!里咲ちゃん、とっても素敵です。
    成長していくみなさんの姿に3年経ったんだなと改めて思いました。
    これからも時々地球のステージに遊びに来てくださいね。

  3. みなさん。ご卒業おめでとうございます。
    本当にみんな大きくなったんですね。
    勝手に親戚のおばさんになった気持ちでいますが、
    これからも元気な報告楽しみにしています。
    それから、
    第一回北九州未来映画祭の企画が固まりました。
    いつものJICA九州体育館で
    「不思議な石」の上映が出来ることになりました。
    とっても楽しみなので
    多くの方に見て頂けるよう準備がんばります。

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