故郷で凱旋上映会

今日は我が故郷、飛騨高山で映画「ふしぎな石」の上映会でした。
故郷の盟友、小林俊輔さんと、医師であり小さい頃からよく知っている田近(たじか)先生が中心となり、3月11日を忘れないめの会を開かれました。その企画の中心に映画「ふしぎな石」の上映会を開いてくださいました。
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会場は100人を優に超える超満員の中、映画が始まっていきました。
 久しぶりにみるフルサイズの上映です。改めて、自分たちががんばってつくったこの映画が心にしみていきます。
 原作と監督である自分が言うのは変かもしれませんが、映画というのは、チームワークです。チームでないと創れません。だから「自分の映画」ではなく「自分たちの映画」なのです。
 シーンごとに蘇る苦労や喜び。それは、まさにチームで創り上げたが故に得られる充実感です。
 年輩の皆さんが多い感じであった会場は、まさに積年の経験が故にとても深く感じ入ってくださる皆さんの温かい雰囲気に包まれて、涙と笑いが優しくでていました。
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 そして、続いてパネルディスカッションです。
 桑山が司会をつとめましたが、圧巻だったのは福島県は浪江町からこの飛騨高山に非難してきている五十嵐さんのお話でした。
 実に五十嵐さんの家は第一原発から10キロ。全く帰還の可能性はないであろうところです。そこからこの高山に避難してきてくださっているのです。
 高山出身で被災地名取に暮らす桑山と、被災地浪江に生まれながら高山で暮らす五十嵐さん。
 こんな人の交流があるんですね。
 そして未だ進まない帰還の問題と、被災直後に高濃度汚染地域に避難させられていた事実。その後の苦難など、本当に心に迫る報告でした。
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 そしてフロアを結んで、意見交流。
 高山の意識ある人々のすばらしい意見に包まれて、本当に充実した時間でした。
 これからも「津波のことは忘れていい、でも津波で学んだことは忘れない」という言葉と共に、みんなで協力し合おうという気持ちが確認できて良かったと思います。
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 これからも、一歩前に出る高山、飛騨でありますように。
 みんなの、「見て見ぬふりしない気持ち」が、嬉しかったです。
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桑山紀彦

故郷で凱旋上映会」への3件のフィードバック

  1. 人の出会いは不思議ですね。
    忘れないためにやはり行動することが必要なんだよね、と自分に言い聞かせています。

  2. 今日は静岡県西部は昨日までの風も緩み穏やかです。
    東北地方の雪を心配してますが、レーダー見る限りは雪も一休みしてくれているようですね。
    皆様のご多幸を祈願してます。

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