昨日は地元名取の中学校、名取第一中学校のステージでした。
最近、宮城県内の学校もずいぶん増えてきました。
3年目に入って福島も、宮城も緩やかに公演回数が増えてきているのですが、久しぶりに名取第一中学校でのステージでした。
学校にもよりますが、中々「向き合う教育」に対しては消極的な学校が多い中で、名取一中はあえて、
「震災篇を公演してください。」
と保護者の皆さんが依頼してきてくださいました。これは嬉しいですね。なぜならば、保護者の皆さんの中にも、
「忘れかけているんだから、そっとしておきましょう。」
という誤った考えの方が多く、中々被災地域での「震災篇」公演は実現しにくいからです。
その意味では名取一中はえらい!と思いました。
そしてその想いに応えてくれたのが生徒さんたちでした。
1学年だけの単独イベントでしたが、その聴くこと聴くこと。すばらしい聴く姿勢で感動しました。ちゃんと震災篇も我がことのように感じてくれたと思います。
そして最も大切な部分、「震災篇」の映画「ふしぎな石」、丹野さんの「命のシーン」。みんなが見入ってくれていました。そして会場には丹野さんの姿が。
丹野さんの想いを代弁する形で常にこの「命のシーン」は公演していますが、やはり地元の子どもたちを対象にして行う、ことには深い意味があると思っています。それは相互理解。
名取一中の中にも被災した子どもたちとそうでない子どもたちが混在しています。
今こそ、「津波の出来事は忘れていっても、津波で学んだことは忘れない。」という意識に立ち戻り、お互いが学び合う時期です。
そんなすてきな雰囲気の中で終わっていった名取一中のステージでした。
丹野さん、いつもありがとう。
桑山紀彦
名取でも被災経験がない方もいるし、また経験された方も各人各様なんですね。
震災篇は「相互理解」への大切な一篇ですね。丹野さんに感謝します。
一人でも多くの方に見ていただきたいと思います。
「津波の出来事は忘れていっても、津波で学んだことは忘れない。」
人の強さを感じる言葉。素晴らしい!
「向き合う」教育の必要性。じわじわと浸透しているのを実感します。
これからも辛抱強く【ワ・ス・レ・ナ・イ】