京都の中学校、連続公演

この秋は京都府内の中学校を巡るツアーになっていました。
9月の台風の時の京丹波市、蒲生野中学校を皮切りに、西小倉中学校、木幡中学校、宇治中学校(以上宇治市)、そして東輝中学校(亀岡市)と5校を駆け抜けていきました。
 中学校はいろいろと不安定になる時期です。でも、教育困難校といわれながらもちゃんと立派に聴けた中学校も併せて、この京都のすべての中学校の生徒さんがちゃんと聴けました。すごいなあ、と思う。山や谷があり、荒れたり落ち着いたりを繰り返している中学校なのに、です。
 でもよく考えると、そこにはある一定の定理がある事に気づきます。
 それはまずやる気のある中堅の先生が「ステージやるぞ!」と熱意を持たれ、それを校長先生が「やってみなさい」と全面バックアップして下さるという「構図」です。
 だからこの5校には必ず、「地球のステージ」を意地でも呼ぶという熱意を持って下さっている中堅の先生が存在し、それを支援する校長先生がどーんと支えているという共通点があるのです。
 そこで、この5校の場合、校長先生はかならず下手(舞台に向かって左側、桑山の立ち位置の反対側)の一番前に座って、じっとステージを見守りつつ、時折生徒さん達の様子を見てうなずいていらっしゃるという、実に共通した行動がみられたのです。
 こういう理解ある校長先生のもとで、熱意のある先生たちが増え、学校がいい方に変わっていく。それをまざまざと見た思いでした。それが僕にとっての京都の中学校のイメージです。


生徒会歌を歌ってくれた東輝中学校のみなさん
全国にはいろんな特色を持った地域があります。
 小学校を中心に公演の拡大を続ける茨城県古河市のようなところもあれば、圧倒的に高校中心でひろがっている岐阜県美濃地方のようなところもあります。そんな中で京都は中学校を中心に広がりがみられていますが、そこに熱き教師と、支える校長先生がいらっしゃるというのは見事としかいいようがありません。
 来年はこの数校が話し合っておなじ時期にやって交通費を安くし、桑山に泊まってもらって食事でもしよう!という先生方のお気持ちも頂いており、ここにもう一つの特徴~「京都の先生たちは他の学校との情報交換も盛んで、横のつながりも遠慮なくこなす」というものがあります。
 恐るべし京都府。
 これからもたくさんの京都府の中学校で公演ができますように!

桑山紀彦
 

京都の中学校、連続公演」への1件のフィードバック

  1. 生徒たちが正面切って聞いて自分なりに如何に理解するか。
    そのために、それをサポートする環境つくりは大切ですよね。
    サポーターの先生頼もしいです。

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