今日はキリマンジャロ州のサンヤジュウ村で青年海外協力隊として活動している海老名さんを訪ねました。
(タンザニア側からのキリマンジャロ)
海老名さんは平成24年度1次隊としてこのタンザニアに赴任した現役の中学校教師です。
サンヤジュウの中等教育学校(14歳から20歳まで)で数学を教えていますが、その活動範囲は留まるところを知らず、野球部を新設したり、安全運転を社会に訴える「安全プロジェクト」を友成さんと共に立ち上げたりと、素晴らしい活動です。
中学校に入っていくと、いかに海老名さんがみんなに愛されているかわかります。もちろん自信を失う時もあったでしょうけれど、今は立派にこの地に根を張り活動しています。
そんな海老名さんが担当する一年生のクラスのみんなと、曲を創ることになりました。まずはみんなに津波のことを伝えました。みんな一様に怖がり、そして津波を憎んでいました。そして「そんな困難が日本にもあるけれど、みんなのまわりの“困難”とはどういうものだろう」という問いかけと共に、グループワークで話し合い、どんどん意見を出してもらいました。
みんな本当にいろんな意見を持っています。
「教育機材がたりない」
「教師もたりない」
「家からの距離が遠い」
と言った身近なものから、
「国全体が貧困である」
「気象の変動で雨が降らない」
グローバルな視点もあります。
そして次にその解決法を出してもらいました。
「国がしっかりしてほしい」
「市役所が問題をちゃんと把握するべきだ」
「優しさや思いやりを持つことが基本」
よく考えてくれるタンザニアの中高生です。
そしていよいよそれを歌詞に落として歌っていきますが、さすがアフリカ!みんな2,3回ですぐにメロディを覚えて行きます。さすがですね。
そして、6つのグループが歌い始めます。それぞれに差はありますが、なかなか見事に歌い上げていきました。海老名さんも大満足でした。翌日の午後、みんなの前で発表会です。
放課後、野球部の練習が始まりました。友成さんたちが組織する「アフリカ野球友の会」のメンバーでもある海老名さんはさすがにボールさばきが上手いですね。いい感じでキャッチボールをしたあと、練習試合に臨みました。みんなとっても楽しそうに野球をやっている。是非、野球がアフリカに根ざすことを願っています。
海老名さんが言いました。
「自分に配られたカードは、とても貴重なもの。それをすぐに人に渡してしまうのではなく、自分らしく思いっきりそのカードを使いこなしていきたい。それは、自分のためでもあり、僕と関わってくれているタンザニアの子どもたちのためになると思う。」
「協力隊」という素晴らしいカードを、海老名さんは明日のために使っています。
海外で単身活動することってすごいことと感じてしいます。
海老名さんの表情は自信に満ち溢れて輝いて見えます~拍手!
海老名君、光りましたか~!
おれはそうと、キリマンジャロがくっきり見えるなんて、ついてますね!あの山はいつも雲が邪魔してみえないんです。さすが、もってますね、桑山さん&石橋さん!