今日、大川小学校に行ってきました。
同じ地域の石巻市内で心のケアのセミナーがあったからなのですが、やはり大川小学校の悲劇はみんなで見守って行かないと、闇に葬られてしまいかねません。
その途中で大川中学校に寄りました。
解体の真っ最中でした。
学校が無くなる光景を、もう何度見てきたことでしょうか。廃墟になってしまった学校。統廃合の嵐。
この大川中学校でのステージは2010年。雨の降る寒い秋の午前中でした。よく覚えています。わきを流れる旧北上川があふれそうでした。それから1年後に津波であふれておそってきたのですが。
学校が壊されていく風景は、すなわち地域の崩壊です。子どもがいなくなって、地域は衰退していきます。人口の自然減少ではありません。津波の被害のためです。
哀しみの中、見守りました。
そして大川小学校に着きました。
今日は梅雨の雨でどんよりとした雲。人影はまばらでした。かつてここに子どもたちの笑い声が響いていたとは・・・。そう思うだけで胸が締め付けられます。未だに行方不明の子どもを探し続ける親の気持ちとは、どんなに張り裂けそうでしょうか。想像を絶するものがあります。
当時小学校5年生で生き残った只野哲也君のお父さんとずっとやり取りしていますが、学校や教育委員会との隔たりは深く、混迷の中です。一刻も早く真相がわかり、再発防止策を前向きに決めていけるような話し合いに持っていくには何が必要なのか。
それは、世論の後押し。
「私たちは大川小学校のことを忘れていないよ。いつも見守っているよ。」
という全国のみなさんの気持ちが大切だと思っています。
未だ、何一つ真相がはっきりしていないということを、私たちは重大なこととして受け止めなければなりません。
桑山紀彦
遅々として進まない被災者第一の行政にイラつきます。
何故見える対策がすぐに出来ないのでしょう?
大川小学校の悲劇、我々は忘れていません。
忘れている(または何らかの理由で忘れさせようとしている)のはマスコミでしょうね。
マスコミが動かなきゃ、世論にならんです。