今日は丹野祐子さんと子どもたちが出逢うシーンでした。
丹野さんは中学校1年生だった公太くんを津波で亡くしました。でも遺族会を立ち上げ、慰霊碑を作り、鳩の風船でメッセージを届け、全国のテレビ新聞に出て、「忘れないようにしたい」という母の気持ちをまっすぐに伝えている人です。
この映画の一番重要なポイントでもあるこの丹野さんと子どもたちが東禅寺で出逢うシーンの撮影でした。
まだ梅雨のまっただ中の東北において、今日も午前中から雨が降っていました。月曜日は土砂降りで中止になってしまったこのシーンをなんとか今日はきちんと撮りたいと思っていましたが、空は常にどんよりした厚い雲に覆われています。
午後になって外来に合間にどれだけ空を見上げてきたでしょうか。午後2時30分には再び雨が降り始めました。
「閖上で天に昇っていったみんな。どうか今日は大事なシーンです。なんとか雨を止めてください。」
またお祈りしました。
するとどうでしょう。午後4時過ぎには雨が上がり空が明るくなってきました。また一つ奇跡を見せてもらいました。そして映画撮影には最もうってつけの「柔らかい光の曇り空」になり、いよいよの撮影が始まりました。
我が4人の俳優たちは、今日はどうしてしまったのでしょう。ほとんどのテークが「テイク1」のみでどんどん過ぎていくのです。主役の里咲さんがいいました。
「今日は本気」
「え?じゃあ今までは?」
と思わずみんなで突っ込みましたが、今日の子どもたちは別人でした。そう、丹野さんを気遣っているんです。
「今日はふざけられない。だってお子さんを亡くされた丹野さんだもの。」
みんなちゃんとわかっているのです。なんてステキな心を持った子どもたち。セリフ回しも、表情も、「ため」もみんな見事でした。
そして圧巻は丹野さん。
もともと劇団をやっていた丹野さんはもともとセリフ回しがうまいのです。そして語られる一つ一つの「真実」。
これはまさに記録映画になっていきました。すべての言葉が丹野さんの真実。
まさに「命のセリフ」でした。
最後にまたクレーンを使って大切なシーンを撮り終えて丹野さんを見送りました。シーン番号97から112番。実に15シーンを45分で撮り終えました。しかもカメラは今日から3台です。
これが世の中に出ることで、「忘れちゃいけない」。そんな気持ちをたくさんの人が持って下さいますように。
桑山紀彦
撮影はクランクアップに向けて順調に進んでいるようですね。
完成が楽しみです。
完成が待ち遠しいですね。
奇跡の空のもと、子どもたちの真剣な様子が伝わってきます。
丹野さんの、包み込むような優しい表情がとてもステキです。
今日の公演とっても心に残りました!
これからも頑張ってください!
丹野さんの「命のセリフ」是非聞きたいと思います。
本当に丹野さんの表情が素敵ですね。
今日は講演会を開いてくれてありがとうございました!
私はたくさんのメッセージが伝わってきました。
映像・画像だけでも現地のことがよく分かり・・・。でもぜんぜん同じ世界に住んでいるのに場所が違うと生活環境が全然違うんだな・・・。と改めて考えさせられました・・・。東日本大震災では・・・。場所がちょっと違うだけで被害の差がすごいこともまた改めて感じさせられました。
そして、桑山さんの言葉で一番心に残っているのは。合っているかわかりませんが。
「心がきれいなひと?は笑顔がすてき」です
私はその通りだと思います。
また何かの機会があれば絶対に「地球のステージ」を見たいです!
今日はお忙しい中来てくれて本当にありがとうございました!
これからもお医者さんとしても頑張ってください!