私たちはもう5年もハトリア郡と関わっています。
そこはとても美しい自然が広がるところでもありますが同時に、交通の便が極端に悪く常に孤立しがちな村が12もあります。だからこそ私たちはハトリア郡にこだわってきました。それはエルメラ県においてもっとも保健衛生が孤立しているところだと判断したからです。
今日は、まずエルメラ県の保健所の代表と会いました。
副所長のフロレリンドさんはいつも私たちの活動を応援してくれる優しいおじさまです。
「ぜひ、エルメらに事務所をおいて活動して下さい。エルメらの県都グレノは食べ物もおいしいし、コーヒーの産地でもあります。雨期だって標高が高いから結構涼しく過ごせますよ。」
もちろん、この事業が始まったらぜったいにグレノに事務所を置こうと思っているので、いい関係が築けそうです。
このエルメラ県の保健所のみなさんの理解がないと、活動は難しいのですが常に、
「フロントラインさんには感謝しています。誰も行かないあのハトリア郡にどんどん入って下さっていますからね。どうしてもエルメラ県の中ではハトリア郡が一番孤立しがちです。どうかこれからもハトリアをよろしくお願い致します。」
そしてハトリア郡に出かけました。
道は至る所で寸断され、工事の連続。道にはうずたかく石が積まれ工事も遅々として進みません。すべて人海戦術で行くしかないですからね。それでも、みんなで石をよけて先に進み、ハトリア郡の郡都に着きました。ここにハトリア郡のCHC(コミュニティ保健所)があります。そこで所長のドワルティさんに会いました。
ここには5人の看護師と一人の助産師、そして医師が一人だけいますが、あまりに経験がなさ過ぎて、みんな不安がっています。だから5人の看護師と一人の助産師で村人の健康を守らなければなりません。だからドワルティさんもフロントラインに大きな期待を寄せています。
今後は共に住民ヘルスワーカーの育成と共同事業として行い、住民の健康増進(Health Promotion)の仕事を盛り上げていきたいという話になりました。
そしてできれば、すべての村にそれが行き渡ることを願って!
現地に集まったフロントライン(「地球のステージ」の現地名)のスタッフたち。
桑山紀彦
まだ未着手で、支援を待っている地区が沢山あるとは気がつきませんでした。
困難で時間と根気がいる活動にまた感じ入るのみです。
現地の人たちで出来るように支援していく姿勢にいつも感心させられています。
支援が必要とされている地域はまだまだあるんですね。
これからもよろしくお願いします。m(_ _)m
写真で見てもいかに悪路かわかります。これでは頑丈な車でも持ちませんよね。(><)