震災復興イベント完結!

  震災から約1年9ヶ月を経過して、被災地では2回目の冬を迎える昨日2012年12月24日クリスマスイヴ。

名取でもちらほらと雪が舞い降る中、定期開催の第7回震災復興スポーツ&音楽イベントthe FINALを開催しました。

参加したスカイルームの子どもたちをはじめ兄弟や家族と関係者たち総勢95人で、冬休みのホワイトクリスマスイヴに特別な一日を過しました。

 今回は、現在も閖上小学校児童たちが共有生活を送っている名取市立不二が丘小学校の新体育館での開催。公立小学校体育館でありながら建設後1年半も経っていない非常にきれいで広々した全天候型屋内施設という恵まれた環境をフル活用した盛り沢山のプログラムに加えて…なんと超多忙なこの御二人が参加してくれました。

桑山さん「震災と向き合ってきた最終回をみんなで楽しもう!」

北澤 豪さん「今日はみんなと楽しく遊びたいと思って来ました!」

こんな自然体な言葉で挨拶してくれたお二人の姿が参加者みんなとごく自然に溶け込んでいたのは、2011年から定期開催することを決めて実行してきた「継続」と、この人々を「愛」してきたからです。多忙を理由にせずサラリとやってくる御二人を加えて、最終回イベントはグッと引き締まりました。

 定番となったFOOTプロコーチ陣による【スポーツコミュニケーション】では、ゲームと競争、約束とルールを守ること、個人の能力の発揮、チャレンジと達成、そして仲間を想うことの大切さとチームワークを!親子の交流を!子どもも大人も夢中になって声出して息を弾ませ、思いっきり身体を動かして遊んで発汗!ストレス発散!

もちろんクリスマスイヴ!FOOTプロコーチ陣も加わって【スペシャルマッチ!VSチーム北澤】も実現したのです!

一緒にプレーして勝負できる機会。チーム北澤メンバーを間近で観るボールさばきに歓声も!本当にしびれます。

 REMO社公認ファシリテーター瀧本李典さんによる【ドラムサークル】では、思う存分に叩けるアフリカン打楽器のリズムを全身で表現し、感じるリズムからビートへ!ビートからグルーヴへ!グルーヴからアンサンブルへ!調和したセッションとその予定調和を外すおもしろさを!叩いて笑って会場全体が一体となって即興打楽器アンサンブル! 

もちろんクリスマスイヴ!チーム瀧本バンド【2012限定スペシャルライヴ】が実現しました!

音楽のスペシャリストと会場も全員が即興で打楽器セッション!♪赤鼻のトナカイ♪もJAZZになっていました。

 世界企業ダノンジャパン、ダノンウォーターズオブジャパンによる【ヨーグルト&ミネラルウォーター&マンパワー】は、アクティビティに最適なヨーグルトとミネラルウォーターが提供され、毎回みんなで美味しくいただいてきました。

社員有志のみなさまも共に楽しむ!また、楽しませることが出来る!大人たち。東京と仙台から意志ある継続活動で被災地の現実を視察してからイベント参加してくださることで、自然に「愛情」ある温かい交流とイベントの盛り上げを促進!もはや参加者のみんなと友だちになった「仲間」です。

 震災発生後2年目も未だに被災した地元へ足を向けられない、震災や被災体験と向き合えない、苦しい思いを只々抱えて過している人々があまりにも多いのが現実。

だから被災地の子どもたち大人たちと共にスポーツと音楽の融合したプログラムを展開してきた震災復興イベントのテーマは「共に歩み復興の一助へ!」合い言葉は「俺たちはやるぞ~!」。こうした活動を、これまで被災した小学校や閖上の記憶集会所など地元人々の古里(被災地のド真ん中)に戻って堂々と遊び、地域住民も巻き込んで古里ウォークラリーも挟んで開催し続けて来たのですから、改めて振り返っても私たちの視点は「震災と向き合う」「心の復活」です。

 

 桑山さんが言っていました。

「復興としてこの場所へどれだけセメントを持って来ても、本当の復興に必要なのは、この場所に生きる人々の心が元気でなければならない、心の復活が復興の鍵」

 震災発生2週間後の2012年3月25日。名取市立館腰小学校避難所で、苦しくて窮屈な避難生活を送る沈んだ子どもや埋もれている大人たちに「遊び」の機会を提供しようと地球のステージ代表の桑山さんが企画し、共に医療支援活動を続けていたNPOやNGOの仲間たちといっしょにグラウンドで第1回震災復興サッカー大会を開催したのがはじまり

「人々の心の復活を信じている」定期開催してきた震災復興イベント最終回は、来る2013年へ向けて願い、祈り、誓い、を込めた【2012クリスマス“未来へ”コラージュ】作品を全員で制作し、クリスマスに世の中へと発信しました。

▼12/25付読売新聞【宮城県版】

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20121224-OYT8T00978.htm

▼12/25付毎日新聞【宮城県版】

http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20121225ddm041040126000c.html

▼12/25付朝日新聞【宮城県版】

http://www.asahi.com/national/intro/TKY201212240545.html?id1=2&id2=cabcbccf

宗貞 研

公益社団法人 日本国際民間協力会NICCO(ニッコー)


震災復興イベント完結!」への3件のフィードバック

  1. 素敵なクリスマスイベントになりましたね。
    出来上がったツリーの写真も新聞の記事で見ました。願い事が叶いますように。
    震災復興スポーツ&音楽イベントは最終回なのですね。
    これからは地域の人々の力で復興に向けた企画を運営していくことになるのかしら。
    いつかは自立を求められるとわかっていても、もう少し、と思ってしまいます。
     

  2. 24日の毎日新聞に大きなペーパーツリーが大きく載っていましたよ。
    記事からは、こんなに盛大なイベントとは解りませんでした。
    継続が復興の重要な後押しになる~頭が下がります・・・。

  3. 本当に素敵なクリスマスでしたね。
    避難所生活の頃から始めた活動・・
    これまでの思いが伝わり胸が熱くなりました。
    皆さんで上を見上げている写真は「俺たちはやるぞ~!」の合言葉が聞こえてきそうです。
    名取の皆様にとって2013年良い年でありますように・・
    これからも応援しています。

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