明日の総合発表会を前に、うちのガザのスタッフは朝から会場設営と練習に忙しくしていました。この1年の総決算であると同時に、この20年間の活動の〆でもある1日。とても感慨深い気持ちです。
考えてみれば日本の団体として初めてこの地に入ったのが2003年。それからあっという間の20年でした。その間には空爆下での活動などもありましたが、多くの人に恵まれ、多くの活動を展開してきました。その全てが「地球のステージ」のオリジナルであり、既に活動している現地の団体を資金的に支えるという構図ではなく、独自の活動が展開できたことはひとえに一緒に働く人に恵まれたからだと思います。
折しもNHKの曽我エルサレム支局長とつながることができて、今日から完全に張り付き取材を受けています。どんな形になるのかは見えませんが一つの番組という形になればと願っております。総合発表会のあとは、この20年間で出逢った人々をたどるという1日が始まります。それに先駆け2009年の空爆時、一緒にエル・ナジャール病院で働いたマルワン医師とアブ・オマール運転手を訪ねました。なつかしい人々。マルワン医師はなんと院長になっていました。
「また空爆がひどかったら、ここへ来て働かせてね。」
というと、
「もちろんそれはいいが、そんな日が来ないことを祈っているよ。」
と返してくる善き人々。このつながりが永遠であるといいと思いました。
明日はいよいよ最終発表会です。
桑山紀彦