パレスチナ~ヨルダン川西岸のパートナー

今日は西岸で調査の仕事でした。

10月以降の展開を予定しているヨルダン川西岸の首都ラマラにある難民キャンプ「アル・アマーリ」。そこは西岸の難民キャンプ同様に狭く、押し込められていて、至る所に攻撃で亡くなった人の肖像画が描かれ、通り一つを隔てた喧噪の中のラマラの商店街とは全く異なる様相でした。今でも時々軍が容赦なく入ってきて、非人道的な行為を繰り返しているという戦闘の街、アル・アマーリ。心理社会的支援が最も必要とされる地域です。

案内してくれたナーセルさんは2年前までの3年間、ずっと一緒に仕事をしてきた「ナフス・エンパワーメント」の代表で、サイコロジストでもあります。

そんなナーセルさんはつい昨日までシリア北部のアレッポに入り、その近くにあるネイラップとハンダラップの両難民キャンプで心理社会的支援をしてきました。

「いや、とにかく大変だよ。家という家は全て崩れ果てて完全に崩壊している。しかし、ほとんど誰も救援にはいっていない。同じイスラム圏から短期で人は入っているけれど、国際的な支援は皆無だ。それはやはりここが反政府地域で世界から見捨てられた地域だからだろう。

3年間で教えてもらった心理社会的支援のノウハウを活かしてきたよ。」

ナーセルさんが撮影してきたそのシリア北部、アレッポの郊外は地震の破壊がひどいのに、救援の手が全く入っていない様子が撮影されていました。

トルコも大変だけれど、シリアもかなり困難な状況に置かれています。

 

桑山紀彦

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