恐るべし、海老名!

昨日、今日は海老名市の3つの小学校での公演でした。

 これは、海老名市の内野市長が進めてくださっている、

「海老名市のすべての子どもたちに“地球のステージ”を連続して見せていこう」という事業に基づいて行われているものです。

 もう5年目を迎え、今年も6校の公演が今日終わりました。

 こうして海老名の子どもたちとステージと接して思うのは、

「どうしてこんなにも、子どもたちが落ち着いているのか。」

ということです。

 昨日の杉本小学校、今日の社家(しゃけ)小学校、そして大谷(おおや)小学校、みんなきちんと聴くんです。今回はステージ1番+震災篇ですが、フィリピンのロエナスのシーン。ソマリアの子どもたちが亡くなるシーンにおけるその「静寂」は、こちらを感動させます。しかも今日の大谷小学校では、桑山が通常小学校では、

「(インドの赤い顔のおじちゃんの家に)5日間も泊まっちゃったよ~」

と言っても、

「そんなに長く泊まっちゃったんだ」

という理解が届かず、反応が今ひとつのことも多いのに、今日は通常大人用の語りのように、

「(インドの赤い顔のおじちゃんの家に)4泊5日も泊まっちゃったよ~」

という表現で笑いが起きました。

この表現、この内容で笑いが起きた小学校は初めてかもしれません。つまり、居候して結局4泊5日もその家にいたことが、

「すげ~」

 と理解されたわけです。賢い子どもたち。

 毎回、小学校はどきどきです。だって1年生はついこの間まで幼稚園、保育園だったんです。その子たちに「世界の広さ」「貧困」「紛争」「津波」を伝えるわけですから、

「わかんないよ~」

となってもそれは当然。でも必死に着いていこうと顔を上げている小学校1年生の姿にまたまた感動するのです。

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(公演の終わり)

 どうして海老名はこうであり続けられるのか。

 おそらくいろんな要素があるのだとは思います。しかし少なくとも「市」をあげて予算をつけて、「すべての子どもたちに!」と大胆な政策に踏み切る、その市の姿勢が子どもたちに伝わっていっているに違いないと思いました。

 内野市長の思惑は大成功。

 海老名の子どもたちは見事に育っています。

桑山紀彦

恐るべし、海老名!」への5件のフィードバック

  1. 海老名~おっしゃる通り、私も同感です。
    ある小学校にお邪魔した時、教頭先生から逆にお礼を言われたことがあります。先生曰く「この素晴らしいステージを見に来てくれる人が居ることがうれしい」というわけです。
    そんな学校だから生徒だけでなく父兄の方々も深い理解をもたれているのだと思います
    そういえば、市民対象のステージでも入り口の受付からしていい雰囲気でした。地球のステージが定着している感じです。

  2. 三年前初めて地球ステージに出会えて、毎年楽しみにしてます
    今回小学校で公演!子供に是非見せてやりたいって思っていたので、感謝の思いを胸に
    仕事を早く切り上げて小学校へ
    共感したかったからです。
    後半震災の場面では
    新たな被災地の子供達の姿が紹介され
    心にメッセージが投げかけられた思いでした。
    子供達と心のケア思い描く未来の自分達の街造り…
    とても心に染みて、
    考えさせられました
    立ち直る為には傷ついた時の思いを受け入れ作り直して行く…絶望を希望に変えて行く…
    こんなに小さな子供達の心が震災から受けた傷と向き合い乗り越え様としてる中で、私達は…世間は?
    そう思うと身が引き締まる思いでした。
    毎回地球ステージの公演を見ると自分の生き方、思考を思い直させて頂けて
    大変貴重に感じてます。
    是非これからも海老名市に来て
    聴かせて頂けたら嬉しいな~と思います

  3. 子供が
    「桑山さんってスゴいよね~お医者さんでギターもバイオリンも弾けて、歌も上手くてさ(笑顔)
    映画も造れてねっ
    そう思わない?
    母さん見に来れて良かったね~」って言ってくれました
    桑山さんから頂いた時間だと感じてます。

  4. 津波で学校の門に車がのっかっている映像をみて、子供たちは、ざわめきます。子供たちにとって、学校って、ホントに身近な存在なんですよね。トイレに立つ子供も少なくて、誰かがいったから、自分もついていく的な姿もなくて驚きました。寒いし、上空を飛ぶ飛行機の爆音にも揺るがず、えらい子供たちでしたね。小学生は寝ないのに、何で、中学生や高校生は寝る子がおるんじゃろう。ふと思いました。山口の周南市も折角だから、海老名式でやっちゃえばいいのに!!周南市の職員の方、読んでないかなぁ。

  5. 悲しい事件が報道されている昨今。胸が痛くなります。
    桑山さんのブログ読んで 少し元気が出ました。
    大人がシャンとしていたら 海老名の子どもたちのように 素敵になるんだろうなあ~
    5月25日の 北九州の総会 行きますね!
    年に一度の我々サンドリオンのマンドリンコンサートが終わり、ちょっぴり気が抜けています(笑)
    体力なくなったなあ~

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