思えばあと何日、高齢の母と過ごすことができるだろうか、と思う時があります。お盆に4日、正月に4日いても年に8日。あと10年それを過ごしても80日。なるべく話しをするようにしているけれど、1日の中で一緒にいるのはせいぜい1時間くらいでしょうか。するとあと80時間しか一緒にいないことになります。ずいぶん短い。
まあそれが高齢化していく親子というものなのだと思えば仕方ないことかも知れませんが、万が一母が旅立ったときに、
「もう少し一緒にいてあげればよかったのに・・・。」
などと思うのも悲しいものです。
1月16日は母の91歳の誕生日。
思い立って高山に帰り、少し早いけれど誕生のお祝いをしました。こんなふうにケーキにロウソク立ててなんて40年以上やっていませんでしたが、やってみると楽しいものです。
大寒に近づこうとしているこの時期にこんなに雪のない飛騨高山も珍しいですが、クルマで動く分には動きやすいものです。
「いつまでも元気で」
と願うのは常ですが、願うだけでなく行動していくこともまた大切だ、と思いました。
桑山紀彦