「地球のステージ」の「ガザ50日戦争篇」の主人公、モハマッド・マンスール。
13歳で出逢い「色のない街」を描いた彼は現在「地球のステージ」のスタッフとして、現地で働いています。
彼の専門は映像制作。
現在心理社会的ワークショップの最終段階「映画ワークショップ」に入っていますが、もうそこは彼の独壇場です。
今回モハマッドが監修し、みんなで作った「魔法の鏡」という短編映画。筋書き、カメラワーク、フォーカス・アクション、演技力、音楽の使い方…全てにおいて「公開レベル」でした。あまりの出来の良さに言葉を失いました。
隣には通訳のアリーシャがいましたが、彼女に通訳してもらわなくても筋書きが伝わってきます。
いい映画は言葉の意味がわからなくても伝わるものだと実感しました。
最終的に日本語の字幕をつけて公開する予定なので、皆さん期待して待っていて下さい。
そして実際の撮影ワークショップに入りました。
どこでこんなことを学んだのかというほど、彼は映画作りに特化していました。ここまで来るとあくまでファシリテーターの養成講座なのだから、あまりモハマッドがやり過ぎるとトレーニング事業でなくなってしまうという懸念が生ずるほどです。
人はたった一つの好きなこと得意なことを得たら、こんなレベルにまで登っていくのだということを目の前で見せてもらいました。
感服の1日でした。
桑山紀彦