福島市で高校の先生をしている根本先生とのつながりも不思議なものでずっと切れません。何年かに一度呼ばれます。今回は福島県内の高校生でJRC(青少年赤十字)の大会で呼んでいただけました。
高校には色んな部活動がありますが、このJRCをそれと同様に考え力を入れている高校もあります。それは人間形成に大きく寄与する活動だからでしょう。今起きている社会問題に目を向け、高校生として何ができるかのアクションを起こす方法はいくつかあると思いますが、この「JRC」という枠組みを使うこともとても有効だということです。
福島県なので津波、原発といった課題。そしてフードロス、環境破壊の課題。加えてウクライナ情勢という課題。今日の高校生は一生懸命取り組んでいました。
公演が終わって質疑応答に入りましたが、なかなか手が挙がりにくいか、と思った中で最初に声を上げてくれた女子高校生が、
「今、私お父さんとケンカしてて全然口きいてないんですけど、今日のステージ見て家に帰ったらちゃんとお父さんと話そうって思いました。」
と発言してくれたことに感動しました。
小さなことかもしれないけれど、とっても大きな変化だと思いました。今日の公演に出てきた登場人物たちの生きる姿に触れて、彼女は「素直になる」という気持ちをもう一度取り戻してくれたんだなと思います。
根本先生の願う「地球のステージ」効果が今日もみられて一同、暖かい気持ちになれた福島の高校生との出逢いでした。
桑山紀彦