いよいよ始まる大分県佐伯市での「地球のステージ」
まずは今、日映画「ふしぎな石~ガザの空」の上映会でした。
久しぶりに観る自分が脚本、監督、第1カメラを担当したした作品。今ではもう町中でカメラを回したらハマスが飛んできて尋問…というミャンマー的な状況に置かれているガザにおいて、この規模の映画制作は難しいと言わざるを得ない不自由な時代になってしまいました。
だから余計のこの映画が愛おしい。
出演者全てが当事者で素人という状況ではあるけれど、みんなよく演じたし、よく表現したと思います。改めてパレスチナ人の表現力の強さに感動すると同時に、ガザとの関わりがいよいよ20年目の来年3月で一旦終了することに寂しさや、哀しさを感じました。
もっといろんなことができたかも知れないけれど、治める政府が「はぁ?」だと人々の可能性が失われていくのだと改めて感じました。
佐伯のみなさんがとってもこの映画を気に入ってくださったのが嬉しかったです。
夜は実行委員長の上尾先生(皮膚科医:山形大学医学部の後輩)の家で懇親会。素敵な人たちと素敵な会話。初めて知る話しや日々の出来事への共感…。善き人々と一緒にいられて本当に幸せですがふと気付くと声に若干の引っかかりが…。
大きな声でしゃべっていると、時々こうやって声をつぶす時があります。自分にとっては明日が本番。みんなとの交流したい気持ちをあきらめて、早めに宿に戻りました。
26年間こうやってずっと喉の維持、体調維持を気にして生きてきました。常に「歌う人間」としての緊張感と気遣いがあって、心の底からワイワイした会合に飛び込んでいけない寂しさ。善き人々ばかりであるが故に明日の公演を成功させるためには早めに帰らなければなりません。
いつかそんなことにとらわれないで思いっきりワイワイを楽しみたい、思いっきり風邪をひいてみたいと思いつつ、それはできませんでした。舞台に立つものはやはり自分の喉や体調に責任を持ってなんぼの世界です。
さあ、明日は発の佐伯公演。頑張ろう!
桑山紀彦