ルーリーとの14年

僕がルーリーと出逢ったのは2008年。ずっとこの仕事を一緒にやっていた「エル・アマル社会復帰協会」の代表であるダルウィーッシュが親友と呼ぶマジディを紹介してくれましたが、その時ひょっこり出てきたのが当時7歳だったルーリーでした。

とっても人なつっこくて、すぐに打ち解け、なんとこの頃から既に英語を話し始めていました。だからルーリーとはいつも英語で話せるようになっていったのです。

マジディは2015年に制作したえいが「ふしぎな石~ガザの空」にも出演してくれて、「大切な言葉」は「祈り」だと答えてくれましたが、その頃ルーリーは中学生で、まぶしいくらいに成長していきました。そして高校に入った頃からヘジャブ(スカーフ)をまくようになり、大人の仲間入りをしていきました。18歳で英語を学ぶ大学に入り、現在大学4年生。

そしてついに「彼氏」を連れてきたのです。

おお~!相手は堅実な警察官。この秋には結婚も予定している?

ガザと関わって19年。ダルウィーッシュ家とマジディ家という、ほぼ親戚づきあいをしてくれている両家とのつながりの中で子どもたちの成長を見てきました。

大変な暮らし、大変な状況もあるガザ地区だけれど、人間のたくましさを常に教えてもらってきました。

ルーリーがいつか日本に来られますように。

桑山紀彦

 

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