3年目の島根県立吉賀(よしか)高等学校

吉賀高校は高校魅力化の改革の中、県外からの生徒を積極的に受け入れ、とても頑張っています。地元生と県外生がいい形で刺激し合い学校の雰囲気を前向きなものにしていると思います。

そんな中で今年は3年目のステージとなりましたが、昨日の大田高校に続いて今日の生徒会長のお礼の言葉がまたすごかったですね。

「今日は東ティモールのダン先生のお話の中で、彼は医者である前に「見て見ぬ振りをしない人」だったことがすごい」とおっしゃっていました。そこで私は思いました。自分にはそんな”○○な人”という特徴が持てていない、と。だから私はダン先生のように、○○である人というチカラを身につけていきたいと思います。」

一切のメモも見ず、自分の言葉でまっすぐに語ってくる生徒会長。彼女は吉賀中学校の3年生の時から1番を見ているので、現在高校2年生ですが、順当に3番まで見ている人でした。

新しく赴任された小林校長先生が、

「自分の学校の生徒ではあるが、何とも誇らしい。」

と評していらっしゃいました。まさに納得。

3年生のエル君たちは、自分たちで新コロ君のキャラクターを団扇に貼って、歌の間中アイドル応援よろしくずっとそれを振っていてくれたし、別れ際にこれおみやげですと言って一人一人が僕に地元産品を持たせてくれるのです。小遣いだってそんなに多くないだろうに…。

吉賀高校は惰性で3年続いてきたわけではなく、こういった生徒さんの素直な気持ちと期待で続いているのでしょう。その生徒の姿を見た校長先生が、

「今年でやめるわけには行かない。」

とおっしゃってくださったのもまた、偶然ではなく必然なのだと思いました。生徒さんたちの気持ちが先生たちを動かし、毎年公演につながっています。

一時は生徒が激減していき、維持運営が危機的とまで言われた時代もあった吉賀高校。

見事に生徒さんたちの魅力を引き出して、こんなすごい展開を見せてくれています。島根県が取り組んでいる地域活性化の成功例として、吉賀高校は立派にその存在をアピールしています。

 

食べられないお米がもったいないからといって吉賀高校生が考案したライスバーガー。広島空港で食べたけれど、メンチカツとライスが絶妙に美味しかったです。

頑張れ!島根の高校生!

未来は明るいぞ!

桑山紀彦

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