今日の公演はまさに始まりの公演。校長先生は「毎年やっていく」とおっしゃってくださっています。
放浪篇も含めたオリジナルの「ステージ1」で公演しましたが、最近は最初にアフガニスタンの話しをしています。そんな話しを受けて、生徒会長のおわりのあいさつが感動的でした。
「僕は今まで、アフがスタンの状況などは知りたくないと思ってきました。知ると辛くなるからです。でも今日のステージを見て知るべきことはちゃんと知らなければならないということを学びました。」
すごい感想だと思いました。こんな本音を全生徒の前でおわりのあいさつとして言えてしまう島根の高校生の成長度に感動です。
そして私たちをこの高校に導いてくださった渡辺校長先生がすごいと思います。それはこのコロナ禍において「やめよう」と言うよりも「「やろう」という方が、責任を背負うことになるので、よほど大変だけれど、あえてそれでも「やろう」という校長先生です。
一生懸命やるために話し合っていても、一人の不安がる人の「やめときましょう」という言葉が勝ってしまうような社会の雰囲気の中で、それでも自分が責任を持つから「やろう」という校長先生。
その校長先生の思いに、まさに生徒会長の終わりの言葉は応えたのだと思います。
「知らない方が楽だけれど、知らなければならないことがある」
「やらない方が楽だけれど、やらなければならないことがある」
生徒会長と校長先生の言葉がまさにシンクロしていた、見事な高等学校でした。
今日は大田市の教育長も来ておられ、来年は前日か後日に小中学生にも公演を行おうということで盛り上がっていました。
恐るべし島根!
ありがたき島根!
今日も9号線の押しボタン信号は黄色の点滅で、なぜかドキドキしてしまいます。
桑山紀彦