アフガニスタン、首都カブール陥落

かつて2001年9月11日に同時多発テロが起き、その報復としてアメリカはアフガニスタンに空爆を行いました。その是非はともかくとしてアフガニスタンに入れる状況となり衣、僕は日本のあるNGOの先遣隊としてアフガニスタンに入りました。

そこから3回、アフガニスタンに通いましたが多くの出逢いがありました。首都カブールの空港で偶然出逢った医学生のムスタファとナセルはその後、団体の現地責任者となり、長く一緒に活動しました。

カブールの外務省で中村哲先生に出逢ったのも懐かしい想い出です。全く地元の人に溶け込んでいたので、最初日本人だとはわかりませんでした。

活動地はその後西部の街ヘラートに移りそこで医療活動を行いましたが、その時作ったのが「遠き東へ」という曲でした。

みんな日本が大好きで、たくさんの子どもたちが

「日本って国に行ってみたい」

と言うので、そんな子どもたちの思いを乗せて作った曲でした。もう歌わなくなって何年もたってしまいました。

香港の民主化運動の弾圧、ミャンマーの軍事政権のクーデター、そしてアフガニスタンのタリバン台頭。新型コロナが世界を混乱に陥れ、その隙に狡猾な為政者が暴力で国や地域を支配する。2021年に起きている出来事として、何とも形容しがたい失望感があります。

今こそ、新型コロナによって内向きになってしまっている社会を、もう一度広く大きな世界に目を向ける方向に導かないと、人類は取り返しのつかない方向に行ってしまうのではないでしょうか。

桑山紀彦

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