今年で6年目になる御巣鷹山の登山。
これほどの感染者数が日々出ていると言うこともあり、私たち東日本大震災で「閖上の記憶」に関係する者たちは2班に分け、最初に登った私たちは早くに登り、早々に降りてきました。
昇魂の碑の前の広場はまさに機首が逆さまになりながらぶつかった場所。とても狭いところにマスコミの皆さんも集まりますので、とても密になります。
来年からはそんな新型コロナ禍の影響を受けることもなく、胸を張ってみんなで同じ時間に集まれればと思います。
今年もご遺族の皆さんとお目にかかれて、
「また1年後に、あるいは3月11日に閖上で…」
を誓いなから山を下りました。
36年間ずっとここに登り続け、9歳だった健君への気持ちを持ち続ける「8.12連絡会」の美谷島邦子さん。津波から10年が過ぎた今、これからもずっと語り続けることの大切さを改めて感じる1日でした。
桑山紀彦