こんなに穏やかな年末年始もないかと思うくらい、海外の仕事が全くない年の瀬。今日はクリニックもステージも仕事納めでした。4人で焼肉を食べにいきましたが、時々行く座間市の「スエヒロ」は満員の人でごった返し、あちらこちらで酒に酔って大声でしゃべる人が…。
「これは感染拡大するわ」
と思いながらうちのチームはボックス席の中で静かに「5人以下」という標準路線を守りながらの会食。でもふと思えば自分たちもこうして「仕事納めのあとはご飯でも…」となっているのに気付きます。この新型ウイルスへの理解が進み、「できることはやろう」と自分たちなりに判断しているつもりでも、ちょっとした気の緩みが感染拡大を引き起こすことはいつも自覚していないといけないように思います。
2,3年に1回、仏教徒の自分ですが心から信頼しているカトリック小郡教会(福岡県)の山元神父様のところで歌わせて頂いています。今年はステージこそなかったのですが、福岡公演の帰りにお目にかかりにいきました。12月25日、聖夜のまっただ中。
神父様がおっしゃいました。
「聖フランシスコ・ローマ教皇はおっしゃっています。この新型ウイルスの世界拡大がもたらしているものは何か、と。それは辛い日々だけではなく、自分たち人類のあり方を問うとても大切なきっかけになっているのだと。そして世界で起きる全てのことに意味があるのだから、その意味を時折立ち止まって共に考えて行こうと。すると必ず光が見えてくるのだと。」
感染の激増で日々一喜一憂する毎日ではありますが、明けない夜はありません。今の辛抱が明日を照らすと信じて。
桑山紀彦