さて、今日から音楽ワークショップも2週目に入りました。
まずは先週の復習から。
「身近にあるいろんなものが楽器になる。」
→ペットボトルのシェーカー「ペッカー」が鳴る。
塩ビのパイプが「パイプフォン」に変わる。
スポンジレールを使えば、いろんなものが音を出し始める。
「瓦礫だって、楽器になる。」
子どもたちが「ガレッキ」と呼んだこの瓦礫が鳴ることの意味。それは、「失われたものから音楽を創り出す~取り戻す試み」
そして今日はガレッキを並べてみると、なんと「レ」と「ミ」が足りません。これはなんとかしなけりゃ!
「みんな、瓦礫の中から“レ”と“ミ”を探してくるか~!」
「いく~!」
やっぱりみんな現場に行きたい気持ちを持っているんだと思いました。
ジャワ島やパレスチナではいつも子どもたちと共に瓦礫の中に入り、そこから楽器となる素材を集めてきましたが、なかなか日本という環境の中では、容易に出来るものではありません。でも、明日はみんなの代わりに瓦礫の中から「レ」と「ミ」を集めてくるつもりです。
この「瓦礫の中から音を探してくる」というのは、実際にマレット(バチです)とチューナーを持ってカンコン叩きながら瓦礫を集めてくることです。
本当は子どもたちと一緒に出来たら、ますますこの音楽ワークショップの意味が出てくると思います。
さて、後半は「歌詞づくり」です。
まずは、津波の日のこと、それからの1年、そして未来に向けた自分の気持ちをワークシートに書いていきました。小学校3,4年生には少し難しいテーマではありましたがみんなそれぞれに「あの日」の想い出を心の中に持っています。
ゆあさんは津波の翌日、ご飯が食べられたことがすごく「ホッと」しました。
ののかさんは津波の日、大切な猫たちを失ったことが「悲しい」想い出です。
ともき君は津波の日、ぶたが流されてきたことが「ショック」でした。
そう君は津波の翌日、どっと眠ったことがとても「ホッと」したことでした。
そして、ともき君は未来に向けて「お母さんが死なないでくれたら幸せ」と記しました。
いつまでもちゃんと生きていてほしいことを文字にしてきます。
今回は、このように子どもたちは表現してきた「文字」や「イメージ」そして「キーワード」を僕たちが編み直して歌詞にして歌っていこうと思います。
土台となるメロディはあのインドネシア、ジャワ島でつくった「アヨ・バンキット」
数回「ラララ」で歌うと子どもたちはちゃんとついてきます。しかもペッカーやマレットでものを叩いて。
これはいけますね。やっぱり日本の子どもたちも、ちゃんと音楽をつくることが出来るようです。
2年目の心のケアはこんなふうに続いていきます。
桑山紀彦
遊び心を持って音階の勉強もやり、心を復活させる。
良い試みですね。日本版アヨ・バンキット楽しみです。
歌詞作りの方法がわかって、なるほど、と思いました。
ケアの一つになっているんですね。
子ども達を飽きさせないで引き込んでいく桑山さんはすごいですね。