岩手県で高校教師をする立花志津（しず）先生。
「地球のステージ」公演がまだ山形県内のみだった頃、初めて県外の公演を誘ってくださったのがこの志津先生。もう22年ほど前になります。それは岩手県立久慈高校山形分校。岩手県の山形村にある小さな高校でしたが、そこで呼んでいただいて、県外公演が始まっていきました。
それから10年かけて47都道府県全てで公演させて頂き、その後カナダやアメリカ公演と展開していったのですが、あの頃は「県外で公演する」だけでもずいぶん緊張していました。
それから志津先生は赴任する先々の高校で機会があれば常に呼んで下さり、その数はもう10回以上になると思います。今日は一関市にある旧大東（だいとう）町にある大東高校。2年生を中心に距離を取って小人数で開催して頂きましたが、その理由の一つには楽しみにしていた修学旅行が中止になったということがありました。少しでも想い出を提供してあげたい。志津先生だけでなく多くの先生が願い、今日の公演となりました。
公演後の座談会も実にレベルの高い質問が次々に出され、大東高校のレベルの高さがよくわかりました。
感染者が最後まで出なかった岩手県ではありますが、今は結構な数の感染者が出ています。それでもこうして呼んでいただけて、本当に光栄でした。志津先生が最後に、
「絶対に来年も呼びますからね！」
と言ってくださり、今年の2年生も来年は3年生。どうか来年は普通の日々が来ますようにと願うばかりでした。
その足で名取に入り、今日は閖上に新しくできた「名取閖上温泉～輪りんの宿」に泊まりましたが、おそらくお客さんは他にいない感じ。ここにも感染拡大の影響が出ているように感じます。
名取は野菜の「セリ」が有名ですが、そんな「セリ鍋」をいただきました。もちろん名取事務所の武田絵莉香ちゃんも合流しました。明日は映画「ふしぎな石」に小学4年生で出演し、今高校2年生の陽向（ひな）ちゃんと会います。どんな成長を遂げているでしょうか。楽しみです。
桑山紀彦