弘前中央高等学校は高校時代に心酔した作家、石坂洋次郎が実際に教鞭を取った高校で、今回は130周年記念という大切な節目に呼んで下さいました。
校長先生が、
「今年の3年生はほとんど想い出もない中で1年を過ごそうとしています。ほとんどの行事が中止となり、受験にもなかなか大学側が本腰が入れられない状況の中、何か一つでも心に残るような想い出を作ってあげたくて呼びました。新型コロナは気にはなります。でもやはりこのステージを特に3年生に見せて、想い出にしてあげたかったんです。」
こんな思いの先生が、実は全国にもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。卒業していく3年生に、出来る精一杯のことをしてあげたい。その気持ちに応えるべく、今日は1時間という短縮番ではありますが、「パレスチナ篇~ガザ50日戦争版」「ミャンマー篇」「キリバス篇」で臨みました。オープニングを「国境を越えて」で始めると、実に1時間3分。ギリギリの構成でした。
中央高校のみんなは本当にまじめで優しく、3年生の代表の男子はおわりのあいさつでこの短いステージの内容を全て網羅し、
「ここで得た知識をこれからの自分の日々に活かす」
と語り、
「コロナで苦しくても、それでもちゃんと生活できていることに感謝する」
と締めました。見事な青森県、弘前の高校生でした。
今日は1日中雨で岩木山も見えず。しかも飛行機は朝と夜しか飛んでいないので、20時30分の飛行機まで4時間以上、弘前市内で時間をつぶしました。もう陽が落ちるのも早くイオンモールで首都圏にはほとんどない「ガーゼ」を買い、夕食に選んだのは奥羽本線の無人駅「川辺」の前にある「駅前食堂」。
最近はあえてこういった超ローカルで地元の人しか来ないところを探し出してご飯食べていますが、「カツ丼」か「とんかつ定食」に限定しておいて、全国食べ比べをしています。今日の「駅前食堂」のとんかつ定食は、最高でした!これで800円は安い!
もうじき飛びます。
また弘前に帰ってこられますように!
桑山紀彦