今年の2月12日の福島県二本松市、JICA二本松訓練所の公演を最後に、新型コロナ感染広がりのために全ての公演が吹き飛んで5ヶ月、ついに公演が再開しました。それも盟友、福島県会津の中学校だったのでただただ感謝です。
呼んで下さった教育長が語られました。
「確かにこの時期に音楽の公演は危なくないかという発言もありました。でもちゃんと感染対策をしておけば「地球のステージ」公演はできるという意見でまとまりました。」
それは公演者から前を5M開けること、そして常に換気を行うために後ろは開け放つこと、生徒さんが密にならないことでした。要するに定番の3密を避けるということで公演を行ったわけですが、こちらも5500ルーメンの高照度プロジェクターを持ち込んで、多少明るくても支障ないようにしました。
終わって教育長は、
「やっぱりやってよかったです。こんな世の中だからこそ、子どもたちに広い世界を見せてやりたかった。そして最後に入れて下さった「新コロ君と人類」の短いお話はとても助かりました。まだ誰も感染者が出ていない会津では誰が最初の感染者になるかどうかで、みんな不安に思っています。でもいつかは出るでしょう。そのときの心構えを”共存“という言葉で伝えて下さり、人権にも配慮した特別な公演となりました。「新コロくんと人類」、とてもよかったです。」
最後の生徒さんからの感想は、
「私たち3年生は(新型コロナのために)色んな行事がなくなり、それでも容赦なく受験への不安が高まっていました。でもそんな時期に今日の公演に触れて、世界の広さや、今自分がなすべきことを改めて教えてもらえました。たくさんの元気をもらいました。ありがとうございます。」
感極まる瞬間でした。
感染は容赦なく拡がっています。そんな中、校長先生もいらっしゃって教育長と話になったのは、
「東京はやはり“密“になりすぎているのだと思う。だから新型コロナは収まらない。今こそ一極集中しすぎている“トウキョウ“のありかたを問い直し、地方都市への分散を図るべきではないか、と時々話題になるんです。」
なんとたくましき教育現場の“長“たち!
平等で健康な国のあり方を模索されています。
次は8月13日、飛騨高山での公演ですが、今のところ「公演」なのか「講演」なのか、論議中です。そして8月末には島根の高校です。ゆっくり始動してきました。
ぜひ、皆さんの街、学校でも一緒に感染対策を講じて公演できればと願っております。
桑山紀彦