今日は八戸の第二中学校、2年目の公演でした。
上野先生が2年連続で呼んで下さいました。でも新任の校長先生も「いろんなところで聞いておりましたので」ということで、「地球のステージ」の存在はご存じ。いよいよ見ることになったということでこちらも緊張でした。
一切の乱れもなく、まじめに聴く中学生。拍手も秀逸。そして昨日に続いて質問もすばらしく、
「世界中で今も紛争が起き、なかなかなくならないと思いますが、桑山さんは世界の紛争はやがてなくなるとお考えですか?」
という質問が中学生から出てくることだけでも、いかにこの2中がすごいかおわかり頂けるか、と。
「戦争は国家間が話し合って終わらせるものではなく、個人の内面における2つの気持ちにどう向き合うか、だと思う。一つは”やられたからやり返すという気持ち”。もう一つは”誰かを落として自分が上がろうとする気持ち”。この二つは常に僕たちの内面にある。この2つにどうやって支配されないで逆に支配して生きていくか、そこに”平和”の鍵があるように思う。」
これは僕個人の意見ですが、彼女には伝わったのではないか、と思うのです。
残念ながらこの八戸では中学生が小学生を切りつけるという事件が起きてしまいました。どんな理由があったのか、そしてこの事件から彼は何を学ぶのか試されていると思います。すべての中学生が、この2中生のように愛と正義の中に生きてはいけないと思うけれど、それでも町は子どもたちを見守り、多くのことを教えてくれる「土台」になっているはず。
熱い気持ちで「地球のステージ」を呼び続けてくれる八戸の学校の先生たちにはいつも感謝しています。
帰り、いつものように「たら福商店」に寄りました。前回は6月19日の八戸ウルスラの時なので、実に5ヶ月ぶり。でも一人店主の袴田さんは元気で、変わらず美味しいカツレツを作って下さいました。ここにも一生懸命人が生きています。
雪で大幅に遅れた飛行機ですが、ようやく飛び立つと眼下に点在する三沢や八戸の灯が見えてきました。
「みんな東北、青森に生きている。」
大好きな青森県を離れることは寂しいけれど、また来年4月には光星高等学校(甲子園連続出場!)に戻ってきます。
桑山紀彦