今日からジオラマの展示が名取市役所1階で開始となりました。
3つの仮設住居、文化会館、「地球のステージ」の50畳ホールでそれぞれ別々に活動して創ってきたものが今つながり、閖上と下増田の壮大なジオラマとなりました。
総勢50人にわたる子どもたちが一生懸命取り組んできたジオラマ制作。それはこれからいろんな人たちに見てもらい、
「見たよ~。よかったよ~」
などと感想がどんどん子どもたちに届きますように。そうすることで子どもたちは自分たちが生きてきた「土台」を、社会と共に再確認できるのです。それが重要な心のケアになります。
街は、ついに多くの人の目に触れる機会を得たのです。
優子ちゃんが市役所に行った時、市役所の職員の方が来て言いました。
「いや~感動して涙が出てきた。これはとってもすばらしい試みだ。時間をかけてもう一回見に来ます。」
ぜひ皆さん。12月末まで名取市役所で展示していますので、月曜日以外の日(もちろん土日は休み)にいらしてくださいませ。
そして今日から第2フェーズ。「津波の日、自分が見たもの」を個人ジオラマ制作することが始まりました。初日、子どもたちはとても素直にその制作に取り組んでくれています。
請うご期待。
桑山紀彦
なんとか機会を作って見に行きたいと思っています。
ついに展示。実現出来て良かったです。沢山の人の目に触れ、元気づけ、勇気づけてくれる事間違いなし。 高田の松の木、保存を断念。と報道で知りましたが、今朝、春に種を取って植えたものから芽が出ている事となどを知りました。こちらも大きく成長してくれる事を祈るばかりです。
桑山 紀彦 様
いよいよジオラマの展示、本当に良かった。多くの方がそれぞれに感激されることでしょう。
公務員ランナー
近ごろ職場でこのコメントを読んでいる人がいることに気づいた。そうなると身の回りに起こる不満などは書き記すことはできずまた内容も気をつけなければいけない。
ということで、皆さんよくご存じの公務員ランナーについて書いてみよう。
思うにボクなどは軽佻浮薄、無知蒙昧、軽薄短小といった四字熟語はいくつ並べてもたらないノーテンキな人間であるが、おまけにイボ痔でもある。公務員ランナーがオリンピック候補に名乗りを上げたとなると黙ってはいられないのである。しかも埼玉県の定時制に勤める事務職員というではないか。同じく定時制に勤める我が身としては他人事とは思えないのである。
12月4日、福岡国際マラソンのスタート時刻、ボクはテレビの前に座り込んだ。
4日の福岡の天候は快晴、気温13.7度、湿度49%と絶好のマラソンコンディションである。応援するのは川内優輝選手24歳。
スタートするやいなや、川内選手は先行集団の一角に入り込み快調に走りだした。表情をうかがうと早くも苦悶の表情を浮かべているではないか。これはいけない。テレビ解説の瀬戸俊彦氏によるといつものことであり心配いらないという。そうはいっても応援しているボクとしてはこれでは最後まで走りきれないのではないかと思ってしまう。それほど苦しい表情をしている。
20キロを過ぎるとやはり先頭集団から遅れだした。順位は12位までさがる。表情を見るとやはり苦しそうで汗も必要以上にかいているように思える。この地点で先頭をいく今井選手とは23秒も離されていた。川内選手もこれまでかと思ってしまう。ところがである。川内選手の頑張りはここからだったのである。
苦悶の表情は変わらないが、川内選手は徐々にスピードを上げ出したのである。ロシアの長身サフロノフを風除けに利用しながらトップを追走していく。
36キロ地点で日本人選手トップの今井選手をついに捉えたのである。その後は、二人の手に汗にぎるデッドヒートが繰り広げられたのである。抜きつ抜かれつの激しいつばぜり合い。観ているこちらはハラハラするばかり。苦しい表情と片や平静な表情。どうなるのよ・・・、と思ってしまう。
40キロを過ぎたあたりの給水ポイントでペットボトルをグイと掴んだ川内選手は、ペットボトルの水を頭からかけ、これをきっかけにしていっきにスパートをかけたのである。これに今井選手は付いていけない。二人の差はどんどん広がっていくのである。
日本人トップとなった川内選手はそのままゴールになだれこんだのである。タイムは2時間9分57秒。そのとき川内選手に余力は残っていなかった。崩れるように倒れるとそのまま医務室に運びこまれたのである。
そしてついにオリンピック候補に名乗りを上げたのである。
川内選手はいう、
「死ぬ気で走りました。しかしこれでは、まだまだ世界とは戦えません。もう一度、2月の東京マラソンを走り、世界と戦える選手になってみせます」
トップでゴールしたケニアのダビリ選手は2時間7分36秒。
頑張れ、公務員ランナー。キミは定時制の希望の星だ。ボクは声を限りに応援しています。LONDONでの激走に夢を乗せられるよう・・・・・。
和歌山 なかお
市役所での展示開始、おめでとうございます!
名取市は大いに理解があってうれしいですね。
きっと多くの子どもたちに勇気と自信を与えてくれます!
明るい色使いで表現されているのが印象的です。
第二段階も始まったのですね。津波が来たその時のことを
どのように表現されるのか、ちょっと不安な気もしますが、
桑山さんたちスタッフの皆さんがいるから大丈夫ですよね。