津波で亡くなった子どもたちの未来の姿が描ける、沖縄の希有なイラストレーター、森拓磨さんのご自宅にお線香を付けに来ることができました。
丹野さん、江里ちゃん、寺沢さん、そして絵莉香ちゃんと、沖縄で森さんをよく知る玉城さんが案内してくださいました。
始めて訪れた森さんのご自宅は、笑顔の美しいお母様の優しさにあふれた暖かい空間でした。未だに森さんがこの世から度だったということが信じられない、今にも「ごめんごめん、心配かけちゃったね~」と言ってそちらのドアから現れそうな感じがするのです。
みんなでお線香を付けたあとは、お母さんと森さんの小さい頃からの話を聞きました。4歳から絵を描き始めた森さん。高校の頃は放送部に入って入賞したりするようなエンターテイナーだったのこと。そして何より驚いたのがお母様が広告イラストレーターであったと言うこと。森さんの絵の才能はこのお母様から来ている事がよく分かりました。
そして森さん行きつけの「寿味(ずみ)食堂」へ。みんなで足跡をたどりました。
マスターが森さんを偲んで、「たくま」印のオムライスチャーハンを作ってくれました。
ここへ来て本当に良かった。そして同時にもっと早くに森さんと出会い、たくさん語り合いたかったと言うこと。亡くなって初めて森さんのことをもっと知りたくなるのでは遅いのですが、そんな後悔の念と共に1日が終わっていきました。
優しいまなざしの森さん。いつも空から見守ってください。
桑山紀彦