丹野さん、森さんを追悼する

今日は僕たちの「閖上の記憶」で丹野さんがイラストレーターの森さんへの追悼の気持ちを込めて語りを行いました。

丹野さんは森さんを魔法使いと呼びます。そう、天に昇った子どもたちが二十歳の成人式を迎えた時点でのイラストが描けるからです。でもそれは元々森さんがやっていたことではなく、丹野さんと出会うことで森さんがやれるようになった「ちから」です。

森さんはずっと3月11日にやってきては「閖上の記憶」の中で来訪の皆さんの似顔絵を描いていました。僕たちスタッフの似顔絵も名取市の事務局にあります。なんてすごい人だろう、と思う。

でも森さんは10月19日に旅立ちました。肺の悪性腫瘍でした。弱冠46歳。僕たちは沖縄の森さんのお見舞いに行くつもりで11月9日の飛行機を予約していたのに、間に合いませんでした。だから11月9日はご仏前にお参りに行きます。ちゃんと感謝の気持ちを伝えたくて。

今日は丹野さんも門外不出の家族4人と1匹がそろったイラストと、公太くん成人式のイラストを見せてくれました。森さんの分身です。

丹野さんは今日、ビデオ、スライドを駆使して1時間ほど語りました。森さんへの気持ちがいっぱい詰まった立派な語りでした。森さんは絶対に「閖上の記憶」に来ていて、

「丹野さんほめすぎだよ~」

と照れくさそうにしていたと思います。

森さん、今週末には手を合わせに行きますね!

桑山紀彦

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