キリバス、台湾と断交

キリバスが台湾と断交してしまいました。キリバスは台湾と国交を結びとても積極的に交流してきた国です。でも今の大統領はこういったことをしかねない、非常に独りよがりなところがあると言われていましたが、まさかこんなことをするとは…。

あえて中国ではなく台湾との関係性を大切にすることで、キリバス国民は台湾の人たちが大好きになり、大きな問題である「野菜不足」を少しでも解消するために「台湾ファーム」という大きな農園が作られ、両国はとても良い関係を築いてきていました。

ところがそこに中国の思惑が働いてしまいます。マーシャル諸島にあるアメリカ軍の軍事基地を見張るためにキリバス国内に偵察基地を作るため、中国はキリバスに近づき、台湾と断交をさせたという見方が強く報じられています。ここにも「大国」と呼ばれる存在の自分勝手な行動が「人間」という存在の絆を断ち切ろうとしています。

キリバスに住む台湾の人々は、来週月曜日の飛行機に乗ってみんな出ていくと言われています。台湾ファームは支える人を失い、荒れ果てていくのでしょうか。

協力隊の成美さんからも悲痛な叫びが聞こえてきています。中国も相変わらずの覇権主義だけど現キリバス大統領も一体何を考えているのか…。人口11万人だけど排他的経済水域は世界最大。南北の半球だけでなく、東西の半球すべてに国土を持つこの南太平洋の不思議な国は、これからどこへ行こうとしているのでしょう。

そういえば阿部さんの娘さんは台湾に留学しています。どうか台湾の滞在と在学がこれからも続きますように。なぜか会ったことはない阿部さんの娘さんだけど、そんな娘さんのことを思って新曲ができました。「キリバス篇」は新曲で公演します。

桑山紀彦

コメントを残す

あなたのメールアドレスは公開されません。必須項目には印がついています *