JICAフィジー事務所と協力隊

今日は1日かけて首都のスバに移動しました。

小さな島の国とはいっても、山あり海ありの変化に富んだ海岸線を走ると、このフィジーもまた南太平洋に生まれた奇跡の島であることを感じます。今日はあいにくの雨模様で抜けるような青空は臨めませんでしたが、それでも深い緑の島でした。それはすなわちまた隣国キリバスの限界を確認する作業でもありました。山あり河ありということは当然野菜が豊富に採れます。至る所が耕作されてたくさんの野菜やフルーツが栽培されている光景はやはりキリバスとは違うのです。今再びキリバスの人々のことを想いました。

さて、首都のスバではJICAフィジー事務所と大使館を訪問し、そのあと何人かの協力隊員とJICAスタッフの皆さんとの懇親会でした。昨日恵子さんたちにもらった帽子と歓迎ボードを披露して、この場に来られない西部の隊員の皆さんのことも伝えました。

隊員の皆さん1人1人と話すと、このフィジーが抱える問題が見えてきます。中古車で入りまくってきたトヨタの「プリウス」のLiバッテリーの問題。教育省が学校現場に外国人を入れたがらなくなっている問題…。一方で地球環境問題で世界のイニシアティヴ(主導権)をとろうとしているフィジー政府の鼻息の荒さなどなど。やっぱりJICAは常に協力隊と併せて世界の最前線を生きていると思いました。

大野ゆかり所長も来て下さり、最後までお付き合いいただきました。大学卒業後長くJICA一筋で歩んでこられた大野所長の女性としてのスタンスに多くの気づきを頂きました。JICAってやっぱり面白い!

明日はいよいよ空港のあるナンディまでの180キロをレンタカーで戻る途中、天気次第でドローンを飛ばしながら夕方の飛行機に間に合うように動くつもりです。夕方18時過ぎにはニュージーランドに向けて飛び、短いトランジットの後日本への帰路につきます。到着は9月18日の夕方の成田です。実に長い行程のいよいよ最後です。

日本では本部事務局の優子ちゃんが昨日、たくさんの水を社有車ハスラーに積み込み、千葉県の君津と東金を訪ねました。君津には市会議員をされている盟友下田さんが必死に活動しており、東金にはステージを以前呼んで下さった今西さん(コイノニア)がいます。

「今できることをする」

ということで留守の本部は本部で動いてくれています。千葉の状況が少しでも良くなりますように。

桑山紀彦

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