ついにキリバスに入りました。
飛行機から見えてきたその国はとても国とは思えないような形をしていました。
南北に45キロ、東西に35キロという逆L字型の国土は余りに細く、最大でも350Mの幅しかありません。まさに珊瑚礁の上のわずかな大地に、11万人の人々が暮らす、特異な光景でした。
キリバス唯一の空港はこの南タラワのボンリキというところにありますが下りるまでの光景で、いかにキリバスがわずかな大地の中で成り立っているか分かります。もしも海面が上昇したら、もしも高潮が襲ってきたらもう逃げるところはない、そんな恐怖が感じられます。それはおそらく津波の被災を経験しているからなのだと思うけれど、海の恐ろしさが染みついている身にとっては「美しい」よりも先に「恐い」が出てくる感覚です。
飛行機が4時間以上遅れたために、今日はあと協力隊の皆さんとの懇親会のみでしたが、それでもこの南タラワにおける最大標高が3Mという、国家の最大標高地に登れて(?)良かったです。
夕方からはこの国に活動する協力隊の6人が集まってくださり、まずははりがねの人生を行いました。やはりドラマティックな人生が展開していました。さすが!です。
JICA帯広以来の成美さんとも再会を果たせて本当に良かったです。
さて、明日から取材の日々です。
桑山紀彦