人生というものは…

今日9月1日で長男の翔也君が26歳になりました。

今は横浜国立大学大学院に進んで建築の勉強をしています。そんな彼がインドネシアのジャカルタに旅立っていきました。大学院の指導教授の都市計画に参加するのだそうです。それは建築と国際協力という視点…。自分には関われなかった形で翔也君は途上国に関わりたいと思ってくれていることが、とても嬉しかったです。ほんの1分だけど今日羽田空港で会い、彼はLCCに乗るため成田空港へ向かっていきました。

翔也君が26歳になったということは彼が生まれて25年が過ぎたということ。それはすなわち山形の家のローンが今月で終わり完済したということでもあります。25年前、家と土地を購入し、25年のローンを組んだ時はそんな先のことまで考えられなかったし、なにより生きていないかもと思った時に、「生命保険が下りれば家のローンは完済できます」と代理店の人に言われて、なるほど良くできていると思ったものですが、なんとか生きたまま完済しました。

でも特に感動や「やった~」という達成感はないものです。「長かったなあ~」という感じ。バイオリンもそうですが、弾いていると、

「すごいですね~」

と言われます。でも長い長い時間かかってようやくここまで来た今となっては、

「オレはバイオリンが弾けている!」

と言う誇りや感動はすでになく、

「まあ、長くやってきましたもので…。」

くらいなんです。もしも特訓して、2,3年ですごくうまくなれたらもっと得意な気持ちになって派手に喜べるけど、長い時間がかかるとある意味気持ち平坦に「受け止める」という感じになるもののようです。

25年のローンが終わった今、次のステップに進むべきなのだろうという思いはあります。でももう歳も歳なので、無理のない形での変革が出来るといいかな、と思っています。

出雲の兄ぃもどうやら人生を面白くしようと思っているようだし…。

ひとまずの報告でした。

桑山紀彦

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