片野田さんは昨年ウガンダの事業の現地駐在員として心理社会的ケアを支えた人ですが、現在はトルコ、イスタンブールの大学の大学院で「紛争解決学」を学んでいます。
昨年4月に制作した映画「風の丘」の主演を務めたのは、心理社会的ケアの映画ワークショップを習得するためには、自ら演技を持ってして臨むことが一番だと感じてくれたからなのでしょう。見事な演技で多才ぶりがよく分かりました。
そんな片野田さんにイスタンブールで再会しました。
現在学んでいる「紛争解決学」はトルコにおいてはとても身近な問題。つまりシリア難民の存在が国内でも多く取り上げられているからです。特に受け入れる側のトルコ人と、受け入れられる側のシリア人の間の軋轢は年々激化しており、大きな社会問題になっているため、フィールドワークでもそれをテーマにする予定であるとのことでした。
そしてもう一つびっくりしたのが、トルコでYouTuberになっていたことです。彼はトルコ語でトルコ人に向けたYouTuberになっており、いろんなテーマで取材しYouTubeにアップしています。アフィリエイト広告も少しずつだけれど付いているという、やっぱり多才な人でした。
今回は取材を受けた形になりますが、そのやりとりのテンポの良さはまさにYouTuber向けだと思いました。これからどんな道に進んでいくのか、とても楽しみです。あと1年、このトルコで学び、その後もトルコにしばらく在住する予定とのこと。心理社会的ケアが分かっている数少ない存在として、今後も長く関わっていければと思いました。
イスタンブールのトランジットはいつも長いので、ちょくちょく会えるのではないか、と思うのです。ちなみに片野田さんのYouTubeは全てトルコ語なので、日本人がみても分かりにくいと思います…。
ということで、先ほど帰国しました。
次は南太平洋の地球温暖化によって沈み行く国、キリバス共和国です。9月7日から、またまた12日間ほど不在となります。
桑山紀彦