セビ先生と再会しました。
彼はこの世界一広大といわれている南スーダン難民の皆さんが暮らす難民居住地区の中で小学校の先生をしています。
小さい頃に父を亡くし、ギリギリの生活を強いられる中で11歳でウガンダに逃れてきた自身も南スーダン人難民であるセビ先生。学校に行けるそのありがたさを胸に、ひたすら勉強を頑張って奨学金を得て高校まで卒業し、その後先生になるための専修学校へ通って、このウガンダの正式な教師になったセビ先生。
「はりがねの人生」において、未来にあたる部分に懐中電灯をくっつけ、
「私の未来を照らす光こそが希望。でもその希望の光は自ら見ようとしないと見えてきません。その希望の光を見ようとする気持ちが大事なんです。」
と語ったセビ先生は「南スーダン難民篇」において、インパクトのある登場人物になっています。
今日は学期末試験でその試験監督をしていました。先生としての姿を見るのは初めてでした。総勢200人を越える難民の子どもたちをたった2人で教えなければいけない過酷な環境のセビ先生。もちろん1人が100人を受け持つわけだけれど、午前クラスと午後クラスに別れているので、基本的には1クラス50人で1日100人を教えています。
昨年からずっとセビ先生は物語の主人公として、日本の子どもたちを励ましているんですと伝えると照れたように笑いながら、
「希望こそが人生の光りだから」
と返してきます。でも日本の子どもたちはその豊かさ故に迷うことも多いのですと伝えると、
「もしも私の生き方が希望となるなら、教師としての喜びそのものだ。」
と言います。何かを「教える」のではなく「共に支え合いながら理解する」という視点をいつも感じます。本当に先生という職業が好きなんだなあ、と思う。
背中には今通信でもっと上の資格~中学校の免許~をとろうとしているキャンボゴ大学のロゴが。
別れ際に、
「一時の出会いだけれど、一生のつながりだ」
とがっちり握手して下さいました。
あくまでカッコいいセビ先生。またの再会を約束しましたが、いつかセビ先生と共に彼の故郷、南スーダンを訪れたいと思いました。
桑山紀彦