活動5日目

ガザに入りました。

イスラエル入国もあまりにスムースで、そしてエレズの通過もあまりにスムースで、びっくりしてしまうほどのんびりしたガザでした。しかし、それは見た目にそうであるだけで、封鎖されたガザはあらゆるものが不足しており、ものによっては枯渇していて人が生きていくにはとても厳しい状況です。

そんな中うちのスタッフは懸命に生き、そして心理社会的ケアを続けています。早速のスーパーバイズですが、ラマダンの中一切水分も取れないのに、真剣に質問してくる彼らには感動します。

「トラウマは乗り越えるものなのか、それとも共存するものなのか。」

そんな真面目な論議が出来る彼ら彼女らは、本当にこの5年ですごく成長したと思うし、誇れるファシリテーターになっていると思います。今後のことも話し合いながら再びエレズに向かいました。今は外務省のレギュレーションによりガザに泊まれないという事態になっています。

日帰りの関わりでも出来ることを1分単位で行って行くしかありません。そのままもっともガザに近いイスラエルの街アシュケロンに入りました。ここはハマスのロケット砲が飛んでくる街で名が知られています。まあ、こののんびりした雰囲気の中ではそんなこともないと踏んで一晩寝てからまた明日ガザに入ります。

いつになったらゆっくりと、十分なだけガザに入れるような日が来るのか。悩める日々です。

「地球のステージ」を支えてくださる多くの皆さんから大学の学費を出して頂き、今年の1月に大学を卒業したモハマッドは、現在うちのパートタイムスタッフとして活躍しています。前回の機関誌でモハマッドに映像機材を提供しようというプログラムをお願いしました。見事お金は集まり、今彼は皆様からのお金で買ったパソコンと撮影用のスタビライザーで日々の撮影を行っています。

そんなモハマッドからのメッセージも訳してYouTubeにアップしますので、少々お待ちください。

桑山紀彦

コメントを残す

あなたのメールアドレスは公開されません。必須項目には印がついています *