大垣工業高校2公演

今日は大垣工業高等学校の1日2公演でした。

昼は全日制、夜は定時制のダブルヘッダー。校長の森先生は協力隊のOVで長く関わって下さっている素敵な先生です。

全日制のみんなは、体育館がじりじりと暑くなるのに、私語一つなくちゃんとついてきてくれます。やはり工業高校ということで、好きなものを既に見つけているのだと思います。パソコン、機械、建築…。自分が興味持てるものに一生懸命で、そんな学校生活が営めているから余計に気持ちは落ち着いているのだと思います。すばらしい雰囲気の中で昼の公演が終わりました。

そして2年目の定時制。

1年生に少々やんちゃな生徒さんがいるのは見えていましたが、崩れることなく最後までちゃんと聞いてくれたことに100点満点です。定時制ということもあって仕事をしている高校生も多いです。

多くの子どもたちが家庭の事情を抱え、ともすれば嫌になることもあるかも知れません。でもステージで登場する「困難な生き様の子どもたち」が出てくる度、空気は透明となり、みんなが自分に重ね合わせていることが手に取るように伝わってきます。世界にも困難はある。でも同時に希望もある、自分が求めれば…。

そんな気づきがいつも共有できるのが、この大垣工業高校の定時制公演の良いところだと思います。この心の痛みや哀しみは自分だけではない、という思い。そしてそれでも生きていこうとする世界の人々のあきらめない姿は、きっと多くの生徒さんに届いていったと感じました。担当の山口先生もそれを肌で感じてくださっていたようです。

予算という点はあるけれど、これからもこの大垣工業高校の昼夜2公演は続いていくと良いなあと思います。その都度生徒さんの課題に合わせながら内容を決めていく。もちろん番号は1,2,3と進めていくけれど、やはり「世界とニッポン」という取り合わせは重要だと山口先生に言われました。

そのまま大垣市内の「ひょうたんや」に移動して翠先生ご夫妻、大垣養老高校に移られた高木先生、岐大医学部を卒業し医師となって2年目の松浦君(大垣北高校出身)と食事会でした。やっぱり岐阜は落ち着く。仲間たちとも距離が近いです。

明日は、午前の遅い時間に滋賀県の近江八幡で友人とレストランを開いた映画「風の丘」の渡辺家の次女、空ちゃんを訪ね、その後駒ヶ根に移動してJICA駒ヶ根訓練所の定期公演です。駒ヶ根は今年18年目に入りました。

多くの候補生のみんなと会えればと思っています。

桑山紀彦

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