今日は舞鶴実行委員会のステージでした。
橋本希久子さんとはもう10年もこうしてして一緒にやっています。今回も前日である昨日に日星高等学校でステージ。その交通費分や音響委託費分を希久子さんたちが持つ形で、学校を常にくっつけてきている希久子さんたち。すごいな~と思う。昨日は日星高等学校の90周年行事で呼ばれましたが、本当にすばらしい高校生で元気をもらいました。
今日の実行委員会のステージは新作を2つ出しました。
一つが「ヨルダン川西岸篇2」。これは映画「ふしぎな石~ラマラの大地」の制作過程と、そこで得られたたくさんの知見を盛り込んだ最新作です。「暴力に対して、暴力で返しても争いは終わらない。私たちの目指す”自由”は、知恵、歴史、大地、想像力の4つの要素~フォー・エレメンツ~によって達成される」というとても奥深いものです。曲は昔「風のモハマッド」として歌っていた曲を「風のサディール」に変えて再演。新曲作れよ!という感じなのですが、実はこの曲、とても気に入っている曲で、こうしてお蔵入りにならなくて良かった~と、実は思っています。今後順次いろんな地域で公演していきますので請うご期待!
そしてもう一つは「9年目の津波篇」。毎年毎年良くつくってこられたなと思うほどの作品群ですが、それほど伝えたいことはあるということです。今回はある意味「総集編」に近い内容で、8年が過ぎた今、あの津波のことを知らない子どもたちにも公演していかなければなりません。したがって1からたどりつつ、今の課題は何か、というところまでを端的にまとめた作品です。
映像も作り直して、今日初演となりました。
毎年こうして新作発表の場所となってきた舞鶴ですが、今後については未定。でもちゃんと次の予定の音が聞こえてくるあたりが舞鶴はすごいところだと思います。
希久子さんは小休止であってもちゃんと誰かが「続けよう」と言ってくれる。本当に支えられていることを肌で感じました。
今年は津波の語り部に、現役自衛官で奥様と娘さんを亡くされている佐々木さんに来ていただきました。こうして3年連続で津波の語り部を呼んで下さっているものまた舞鶴のすごいところ。先ほど伊丹空港で、仙台便に乗っていただきました。
さあ、また新たなる舞鶴公演の時代が始まる予感です。でも実行委員会のみんなや希久子さんとのつながりは永遠です。
桑山紀彦