映画撮影2日目

今日はPSF(健康増進員)研修2日目。昨日撮り残したグループCとDのみんなと一緒に撮影をするのですが、昨日のグループAとBのほぼ完パケ作品を上映しました。みんな、自分たちが映像の中に出ており、そこで演技をしているので、顔を覆いながらも、指の隙間からじっと見ていました。恥ずかしいけれど、でも自分にとってもかつて経験したことのない時間を過ごしたことが実感できているようでした。

時に笑いを得ながらも、この短い「映画」というものの世界に各々、感動したりびっくりしているようでした。自分の世界の広がりは次の意欲につながっていきます。残された2つのチームの演技力に明らかな刺激となり、映画撮影は盛り上がりを見せていきました。

一方で「精神保健」の講義もしなければならないし、カウンセリングの手法を実演で伝えるという時間もあり、今日は盛りだくさんです。午後には啓発ポスターづくりという、これもまた初めての体験をしながら、PSFのみんなは活動への自負を持って行ってくれたように思います。

PSFという役職はほぼ無償の奉仕活動です。お金にはなりません。でも、自分自身の成長や自分が住む村への貢献という意識が、継続するためのモチベーション(動機)になることが理想です。その意味においては魅力ある研修会は、PSFの意識を変えていけると思いますので、準備するこちら側は常にヘトヘトですが、それもまたやりがいがあります。

夕方のスコールが来る前にすべての撮影を終え、みんなと充実した疲れを感じながら三々五々別れました。こうして東ティモールという小さな国の、山の中の村に住むPSFという大いなる人材とのつながりがさらに強化されました。

健康の基本は意識改革から。それを改めて強く感じながら首都のディリに戻ってきました。

明日は活動の最終日。バイロピテ病院のダン先生と面談を持ち、この国における医療の現状と、将来への展望の模索をして行きたいと思います。

来年度以降も継続してこの国と関わり続ける覚悟を決めている「地球のステージ」はさらなる新しいフェーズに行こうとしています。現地駐在を務める佳世乃さんの能力はすばらしく、本当に良い人材に恵まれていると思います。

どうか、応援お願いいたします。

桑山紀彦

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