宮城県、松山中学校

今日は文部科学省の案件で、宮城県大崎市の松山中学校のステージでした。

津波後の世界をどう生きるか、それをテーマに展開しているこの宮城県内の学校周り。おそらく今年で最後となる可能性があるという状況の中、あと3校となりました。

山形がそうであったように、その地から離れるとそこからの依頼は減っていくのですが、今後も宮城からの公演依頼は減っていく可能性があります。この文科省案件は全ての予算を文科省が出してくださるので、学校の負担が「ゼロ」なのです。でもその案件もおそらく今年度で終わる可能性。なんとか来年も宮城県の教育委員会の皆さんが文科省を説得して予算を取って下さるといいのですが…。

松山中学校のみんなは本当にまとまりよく、元気よく、仲良くつながっていました。中には被災して、現在この内陸に暮らしている中学生もいます。今日も壇上から、

「みんなのすぐ横にも被災した人がいるでしょう。津波後の世界を少しでも前向きに生きていくために、ぜひその人に「生き抜いた物語」を語ってもらおう。その人の生き抜いた物語を引き出すには、みんなが”よき聴き手”になること。すると、大切な”語り”が始まります。今の時点でちゃんと自分の”津波の物語”が語れていないとしたら、それはとても危ないことです。泣いてもいい、震えてもいい、でも津波を生き抜いたあの時間から逃げないでほしい。ぜひ、よき聴き手とよき語り手が織りなす津波後の世界を築いていって下さい。」

これが、文科省から託されている課題です。

 

いよいよ3月11日が近づいてきています。

大切な「いのちの日」になるように、皆さんも見守っていて下さい。そしてできれば3月11日、名取の閖上で再会しましょう!

桑山紀彦

コメントを残す

あなたのメールアドレスは公開されません。必須項目には印がついています *