18年が終わった二本松訓練所

昨日はJICA二本松の青年海外協力隊訓練所での公演でした。

平成13年の1次隊から始まったこの公演は、24年目に入った「地球のステージ」において最も長く続いている公演で、今年で18年目が終わりました。協力隊の訓練内容が変わっていく中で、18年間も続けてこられたのは歴代の訓練所所長の皆様からの期待の集積であったと思います。それに応えるためにどうするといいかを考え続け、「協力隊版」という特殊なシリーズは常に内容を変え、今の訓練内容に少しでも役に立つようなものを目指してきました。

JICA南スーダン事務所長、友成さんと共に作った作品も併せると「ガーナ篇」「ケニア篇」「ルワンダ篇」。そして「ブータン篇」「ラオス篇」「パラグアイ篇」「JICA北海道篇」。協力隊の皆さんが活躍するシリーズをたくさんつくってきました。今日はその中でも友成さんとつくった「ルワンダ篇」を入れ込んだ内容にしてみましたが、海を越えて「そこにいる」ということの意味を共に考えました。

公演後の質疑応答も非常に活発で、今回の4次隊の皆様のやる気と熱意をびしびし感じました。来年度からそれまでの4隊次構成が3隊次構成に変わります。平成17年度まではそうだったので元に戻ることになります。幸いなことに来年度も継続することになったので、ついに19年目の二本松訓練所公演が始動します。

いろんな国際協力の取り組みがあると思います。昨日はお昼前から外務省の経済協力局民間援助支援室でパレスチナ事業の案件選定会議でした。ギター好きで話題が絶えないけれど、眼光鋭い室長。親身になっていつも寄り添って下さる菅野さん。「外務省」と聞くと堅いイメージがあるかも知れませんが、いつも一緒に世界のことを考えて下さっているすばらしい人々です。皆様の税金がODA(政府開発援助)として私たちNGOに向けて配分されるわけですが、昨日決定した大きな金額のパレスチナ事業、心してその成果を出していく必要があると思いました。

JICAという存在、外務省という関わり、そしてNGOという取り組み。「日本だって大変なのに、何で諸外国の応援をしてるんだ」という意見も時々聞きますが、自分の国だけが幸せになろうとしても多くの国との付き合いの中で幸せを求めていかないと、本当の幸せにはつながらないように思います。これからも「地球」という星の幸せに少しでも関わっていければという思いを新たにしたところでした。

音響の中井川さんがいいました。

「自分の世界がどんどん狭くなっている今の日本の若者たちの中で、こんなふうに世界を目指す若者がいるということが、本当に誇らしい。」

まさにそんな志高い訓練所公演でした。

22時前に福島県二本松市を出て、夜中1時前に海老名に帰り着きました。

今日は半日の人間ドックで朝から海老名の巨大な検診施設で健康チェックです。年に1回の検診ですが、何か見つかったらどうしようといつもびくびくしながら検診ルームを巡っている気弱な人間です。健康は失ってはじめてそのありがたみがわかるものですが、失わないようにする努力を欠かさずいきたいものです。

桑山紀彦

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