壮大なる12年計画

今日は1日、スタッフミーティングでした。

これからこのパレスチナ事業をどう展開していくか、パレスチナ人スタッフととことん話し合えて良かったと思っています。

現時点でトータル12年の事業を考えています。そのうち私たちが資金を得て進めていくのは最初の9年間。まず最初の3年をフェーズ1と呼びます。それは心理社会的ケアのファシリテーターとしての技術を学び、しっかりと身につけていく時期。それをコアメンバーの4人に託します。この4人にとことん育ってもらうことを目的とするのが最初の3年。もちろん同時に多くの子どもたちに心理社会的ケアを提供し、トラウマのケアとPTSDの予防を行います。

続いてフェーズ2。その3年間はその4人が中心となってこの西岸地区に心理社会的ケアを広げていく時期。4人も場所を増やしてケアを広域に展開すると同時に、主に学校現場を中心として、カウンセラーの皆さんを対象にケアモデルを広げていくという時期です。これに3年費やします。

そしていよいよフェーズ3は「心理社会的センター」の設立。これは箱物を作ると同時に、そこがこの西岸地区における心理社会的ケアの中心となります。そこには常にその4人が常駐していて、学びたい人をいつも受け入れると同時に、ニーズに合わせてこちらかで向いたりします。加えてシンポジウムや、心理社会的ケアのネットワークを構築していきます。それに3年費やします。

合計で9年が過ぎたあと、いよいよフェーズ4に入ります。

それはこの「心理社会的センター」が自ら資金を獲得し、独自運営をして行く時期です。センターが形成され、認知度も高まっている中で世界中に理解を求めて資金を集めていきます。この時点では既に私たち「地球のステージ」はその関わりを離れ、「応援する立場」となります。時々訪れてはシンポジウムを開いたり、セミナーを開いたりする手伝いをしますが、この時点で「心理社会的センター」は完全に自立していることを理想とします。この最後のフェーズ4の3年を併せて12年間で西岸地区の心理社会的ケアは充実していくと予測しての計画です。

既にガザ地区の事業は2年先を行っており、2020年の3月以降はフェーズ3に入って「心理社会的センター」の設立を目指します。2年先を行くガザ地区の状況に学びながら、このアラブ地域において心理社会的ケアを根付かせるという壮大な計画を進めていきます。

その仲間たち。本当に頼もしい西岸の仲間たちです。

「いつかみんなで日本に行きたいな~」とこれ見よがしな笑顔でサインを送ってるキュートなうちのスタッフを誇らしく思っています。まさに人を育てていく、そんな事業をこれからも応援して下さい!

桑山紀彦

壮大なる12年計画」への1件のフィードバック

  1. 今年産声を上げた子が中学生になる頃にセンターも自立する、自分達の脚で立ち上がるのですね!まだまだ働いて応援しなくっちゃね‼️頑張りまーす
    2/3節分ですが春一番が吹くかもって予報が出てました。インフルエンザの次は花粉症シーズンです。皆様お大事に❣️

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