今日は宮城県登米市、旧中田町の中田中学校でした。
中田町はあの漫画家、石ノ森章太郎さんの出身地です。彼はこの中田町の石森地区の出身なので、ペンネームがそうなっています。この豊かな自然と拡がる空。大きな想像力をはぐくむにあたってとても大切な環境だったのだと思いました。
今日も文部科学省の助成を受けての「経費負担なし」公演ではありますが、中学校の先生方は本当に心から歓迎して下さり、嬉しかったです。
子どもたちは「黙想」を習慣とし、静かに入り、静かに待ち、静かにでも拍手は強く返してくれました。中には津波でこの内陸に移住した生徒もかなりの数いるけれど、そろそろ向き合おうと言うことで、中田中学校もその考えに賛同して下さり、今日の公演となりました。
昨日の松戸市六実中学校もそうですが、スタンダードな1番が一番インパクトがあるのかも知れません。伝えたいことはたくさんあるけれど、でもやはり1番の持つメッセージ性は高いようです。今日もいい感じで日帰りの宮城公演が終わりました。
震災支援担当の絵莉香ちゃんともファミレスでしばし歓談。来る3月11日をどう運営していくか、これからが正念場です。今年は月曜日なので人の来訪が厳しいかもしれませんが、今年から閖上中学校遺族会主催ではなく、「閖上の記憶」主催となりますのでなお一層頑張らないと人が集わないかもしれません。でも既に昨日の六実中学校の榎本先生は「年休取って行きます」と言って下さり、ありがたい限りです。
是非皆さん、今年も3月11日、あの場所で気持ち一つになりませんか。
桑山紀彦