ミャンマー3日目

朝、カメラを受け取り内容を確認するとちゃんと星々は撮れていました。しかし画角が少し変わっていて、やはり途中でズームリングが動いたのかもしれません。星空のタイムラプスはなかなかハードルが高いですね。でもカメラを守ってくれていた3人のお父さんたちの一部の方には即席の星の動きは見ていただけて、喜んでもらえました。本当に良かったと思います。

さて、午前中に里子さんたちに対して日本人の里親さんからのメッセージと1月分の学費、そして「地球のステージ」からのささやかなプレゼントをお送りして写真に収めました。

松本の河西さんや神戸の福井さん、砺波の柳瀬おけいちゃん、事務局の優子ちゃんにはサプライズ的にその場でWifiを炊き、LINEやFacebookでつないでビデオモードにして里子さんと話していただきました。この方法はいい!来年以降、前もって日時をお知らせしておけばこうしてビデオでお互いが対面できるわけです。すごい時代になっています。改めてネットによって世界が身近になったことを感じられる瞬間でした。

さて、その間はツアーの皆さんがあの手この手で子どもたちと遊んで下さって、子どもたちも大満足でした。折り紙、たこ揚げ、野球、バレーボール。知恵を凝らせばいろんなことでつながれます。まさに言葉に頼らない交流をする日本人の皆さん、本当にたくましい姿でした!

午後からは残りの4名の方のご自宅訪問。ところが赤木さんの里子さんのところへ到着した瞬間、豪雨と雷、そしてなんと「ひょう」が降ってきたのです。ミャッセ・ミャーにしてみれば珍しい氷の雨です。よほど赤木さんの力がすごいのでしょう。こんなに盛大な積乱雲を呼び込んでいました。そのあとは晴れ、夕陽が沈んでいきました。

最後は村長さんの家で夕食。今日は電気が来ておらず停電のままなので、ロウソクを焚いての食卓でしたが、それもまた素晴らしい村の素顔でした。

こうして、ミャッセ・ミャー村で丸1日を過ごしながら感じたのは、里子さんたちも、保護者の皆さん、村の人も変わってきたな~というもの。昔はとてもシャイでなかなか笑わなかった子どもたち。でも今はいい笑顔で笑い、僕たちの家庭訪問にぞろぞろとついてきてくれます。そして村の人。もちろん最初から敵対されているような感じは全くなかったけれど、この頃は「あ、日本人の支援のみんなだ」と分かってくれていて、笑顔も倍増、そしていろんな意味でお世話をしてくれます。最後は暗闇の中で何人かの子どもたちと村の人が見送ってくれました。涙がでるようなひとときです。

この村の宝ものである子どもたち。その子どもたちを支援してくれているんだという信頼感が村に浸透してきていることを実感できる1日でした。たった1000人の小さな村かもしれません。でも僕たちはこれからもこの村のために何ができるのか、共に考えて行きたいと思いました。

まだまだ旅は続きます。

桑山紀彦

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