登米市立東和中学校

宮城のステージは文部科学省~宮城県教育委員会の事業助成金が取れているので、ある程度コンスタントに公演ができていますが、今日の登米にある東和中学校は純粋に自己資金で呼んで下さっています。しかも市役所が地域の町づくり協議会と協働して資金提供を行う、まさにAll(オール)登米市で呼んで下さっている、大変貴重な公演です。

昨年は1番でしたが、素晴らしい中学生の聴く姿勢に感動して帰りました。そして今年もまた呼んでいただけました。東和中学校がすごいのは、協議会の会長さんや校長先生がお話しをするために段の前中央に立たれると、さっとその方向にみんなが向くのです。それが各人それぞれに角度を変えて見事な「扇型」にフォーメーションするのです。その自然な動作に感動しました。

さて、今日の2番ではパレスチナの映画制作の話しや、ミャンマーのミャッセミャー村の子どもたちの話し、「ゼロ戦と大地」と続いていくのですが、最後は震災の「今」の話しです。何せ宮城は被災地ですから、例え山間部であっても被災して移住された方もたくさん暮らしていらっしゃいます。いろんな意味で気を遣います。しかし今の時点で向き合えず「そんな話しは聴きたくない」と言って心を閉ざされてしまうと、本当に心の病が心配になります。だからあえてしっかりと「8年目の津波篇」を公演しました。懸命に向き合おうとする陽向さんの姿を伝えたくて…。

公演が終わると本当に宝もののようにこの町で育つ子どもを見守る大人たちがつどい、今日の公演について盛り上がって下さっていました。また来年3番で呼んでいただけるとうれしいです。

さて、名取に戻り丹野さんの家に遊びに寄り、そのあとヨドバシカメラへの買い物ついで寄ったのが「仙台光のページェント」です。もう何年も続くこのライトアップは仙台の冬の風物詩です。久しぶりに来ると、雪がさんさん積もる中での光のページェントの映像を「自転車日本一周篇」で使っていることが懐かしくなりました。

宮城、仙台、名取もまた7年暮らした大切な故郷です。

明日はいよいよ山元町の山下中学校。相当数の子どもたちが被災を経験していますが、ぶれることなく公演できればと思います。

桑山紀彦

コメントを残す

あなたのメールアドレスは公開されません。必須項目には印がついています *