今日は山口県光市でのステージでした。
今年で2年目になるこのステージは、昨年11月に初めて「光まちづくりNPO」の皆さんが呼んでくださったもので、その2年目になります。また皆さんに会えてホッとしました。
実行委員の皆さん
山口県は中四国でもステージの多い県です。周南市のように市役所が毎年公演を引いてくださっている効果も抜群ですが、1回やると必ずまた次につなげて呼んでくださる粘り強い人々なのです。そんな山口県人に出逢うと思わず「長州人だなあ」と思います。幕末に日本の舵を取る逸材を多く輩出した山口県はその頃長州と呼ばれていました。今も脈々とその気持ちは継がれていると思います。
「地球のステージ」の首都圏公演には必ず助っ人として登場する赤木さん(八王子在住)も山口県人。僕たちステージスタッフはいつの間にか赤木さんの山口弁に染められて、
「まだこの時間、ファミレスやっちょるかのう?」
「大丈夫、ちゃんとやっちょるよ」
と、なぜか名取で山口弁が飛び交うほどの影響力です。
山口に来てはやり思うのは、
「被災地に離れているからこそ辛かった」
という思いでした。
被災地の人たちはあんなに大変な思いをしているのに、山口からは遠いし仕事もあるし子どもも小さいから何も出来ない、という思いを抱えて皆さん辛い気持ちでいらっしゃいました。特に山口県は本州の西端ですから、東北の被災地に来ることはなかなか難しいかもしれません。NPO法人の運営をされるくらいの皆さんだから、見て見ぬふりはしたくないし、困っている人がいたら絶対に声をかける人たちです。そんな皆さんの、
「私はこの山口で何が出来るだろう」
という気持ちが伝わってくると共に、それはある意味とても励みになりました。そんなふうに考えてくださっているんですよね。だから今日も公演の中で、
「皆さんが普通の暮らしを愛おしく重いながら過ごしてくださると嬉しい。その“普通”であることに、前よりも少しでも意味を加えて頂けたら、その“普通”を目指して復興に取り組む私たち被災地の人間の大きな励みになります。
そして、震災以前よりも一つ、二つ自分の中で“変わったな”と思うことがあったらどんなに素敵でしょうか。前よりも省エネ意識が高まったり、人に対して優しくあろうとしていたら、震災や津波という苦労を味わった被災者と同じ、“痛み分け”が出来ていると思います。それは時間や空間を超えて、私たちが共有出来るもののはず。そんな日々をこの山口で過ごしていたけたら、被災地から来た人間としてはまた元気を持って帰れます。」
あまり多くは語るべきではないと思いながらも、そんなメッセージを伝えさせて頂きました。
帰り道、北九州の服部さんが知らせてくれた「オーガニック・レストラン・エンジェル」に行ってみました。光市の横、下松(くだまつ)市にあるイタリアンのレストランです。
「地球のステージの支援をしているんだよ」
と聞いていたのですが、店に入っても特に何かが置いてあるわけではありませんでした。でも、ふと入り口を見たらちゃんと私たちが「募金のお礼」ということで出した報告書が張られていました。嬉しかったですね。
オーナーはお留守でお会いできませんでしたが、こんなふうに震災を通じてそれまで知り合いではなかったものが知り合うことが出来るのです。遠く離れた山口県下松市のレストランに、名取市での支援活動の様子を記した「お礼&報告書」が張られているとは。
人間はこんなふうに時空を超えてつながっていけるんですね。
行きも帰りも新幹線の徳山駅でした。徳山駅にはお気に入りがあります。それは大きなふぐの置物。なんとも愛嬌があってかわいいんです。
よく見ると表面が乾いてヒビ入っているんです。でも丁寧に丁寧に塗り直していつもリニューアルされている徳山駅のふぐ。いつも徳山駅に降り立つと必ずこのふぐに触ってからステージに出かけます。
ニッポン人はこうして今日もいろんな街に暮らしています。
山口に暮らす人も、名取の仮設住居に暮らす人も、時空を超えてつながり合うことが出来るはずですよね。
明日の朝の一番機で仙台空港に降り立ったらまずはそのまま閖上へ。江里ちゃんの家はどうなっているでしょう。
桑山紀彦
今年度初の山口公演、私の従姉妹が今日は行きました。従姉妹は地球のステージを見た事は一度もないのですが、私が、「地球のステージ」「地球のステージ」と喋るので、妙に詳しくなっています。3/11 「智子ちゃん大丈夫?」と?と留守録を残してくれていましたが、従姉妹の姉から電話がきた時「大丈夫?良かったぁ。それより、地球のステージは?のりちゃんが仙台空港が大変。確か仙台空港が近いって智子ちゃんが言いよった。地球のステージが大変な事になっちょるかもって、ぶち心配しよるよ。」と話してくれました。一度も行った事ないけど、「少しじゃけど、地球にステージに義援金振り込んだよ。」と話してくれました。今日、山口県民に地球のステージを通じて、いろんな事を伝えて頂いて、本当に嬉しいです。
今の時代、“おいでませ”を使う山口県民 ほとんどいませんが、お年寄りが、「まぁまぁよぉおいでなさいました。」って使います!
ちなみに山口弁は共通語の元のなった言葉です!(今低い鼻が高くなって、ドヤ顔です。)山口帰りたい~!私は、新山口駅です!
山口…近くまで来られましたね。7月12日は小倉(北九州市)ですね。楽しみです。待ってまぁ~す!
「普通であることに、前よりも少し意味を加える」~味わい深い言葉ですね。
地球のステージを見ているから力まずに息長くやれそうです。
老化防止のためにも頑張ります???
『普通であること』がいかに尊いことか、先日被災地に寄せていただいて、一番強く感じました。被災した方々が早く『普通』を取り戻せることを願っています。
紀くんは、いろんな場所で多くの人たちと繋がって、そして大切な言葉や心を届けてくれていますね。本当にいつもありがとう!
奈良の国宝、薬師寺東塔が約一世紀ぶりに解体修理を行うことになった。東塔は、薬師寺が建立された1300年前から存続する寺唯一の建物である。解体修理は明治31年以来であるという。修理が終るのは平成30年。当分、「凍れる音楽」と称される優美な天平の芸術に触れることはできない。そう思ったので急に朝から、奈良に出かけてみようと思った。
支度を始め家を出ようと荷物を持ち上げたときである。急にお腹が痛くなった。とたんにグルグル下腹も唸ってきた。これはいかん、急いでトイレに駆け込んだ。
悪戦苦闘すること数十分、ようやく下腹の痛みもおさまっり落ち着いてきた。しかし、今度は気持ちが悪い。吐きそうだ。どうやらこれでは車を運転して奈良まで行けそうにもない。今日は、どこへも行かず大人しくしてろということか。
布団を敷き、横になることにした。枕元のラジオを点けると、NHKのニュースが薬師寺東搭の解体修理のことを放送している。
山田法胤管主が東日本大震災の被災者の所願成就を願う「表白」を今日の法要で読み上げるという。ここでも、被災地の人々のことを思っている人たちがいるのだと思い、なぜか嬉しくなった。
今日一日は、ゆっくり体を休めよう。
和歌山 なかお
山口の皆さんの温かい声援を受けて元気になられたことでしょう。
レストランのさりげない応援がうれしいですね。
駅の大きな置物、私も好きです。佐世保駅には巨大な佐世保バーガーがありました。
遠距離の移動でお疲れと思います。くれぐれもご自愛くださいね。
何と、山口においででしたか・・・
これはもったいないことをしました。
光といえば近くなのに、情報がありませんでした。
何とも甘い私にがっかりしております。
さて、確かに山口にいると、何にもできないなと思います。もっとも、全国規模の企業の社員であったりすると、節電や仕事の進み具合が変わったりするのでしょうね。話しには聞きますので。
私にできることは少ないのですが、桑山さんのブログを見たり、ニュースに注目することだけは忘れずにいたいと思っています。
では
今後もご活躍をお祈りします。
せっかく益田のすぐ近くでのステージでしたが、地球のステージ益田の広報イベントである「世界の料理交流会」と重なってしまいました。
うれしいことに赤ちゃんを含めると50人強の人が参加してくれました。さらにうれしいことに実行委員以外の参加者から「昨年の12月のステージを見て感激しました。今年の12月は皆さんも友達をたくさん連れて来てください。」という言葉があったことです。
9か国、13品目の料理を作って、食べて、地球のステージのDVDを見て…いい一日でしたよ。
12月の公演に向けて、益田は進んでますよ、桑山さん!