気仙沼市立新月中学校

喉はほぼ全快しました。

ご心配かけましたが、集中した喉治療のおかげで歌いながらではありましたが通常に戻った感じです。ただ、声帯に結節があるのでは?という青森の耳鼻科の先生の一言は気になっていますが…。

さて、今日は一路宮城県気仙沼にある新月(にいつき)中学校の創立20周年記念で呼んでいただけました。これで新月中はもう3回目になりますが、いつも「神様のような子どもたち」です。でも、何回もやっていると、1回くらいは荒れた時があったりするのに、新月中には全くブレがありません。式典から参加させていただきましたが、合唱は美しいし、謝辞も素晴らしいし、一挙一動が全て完璧なのです。

気仙沼の内陸にはありますが、校庭の一部にこの3月まで仮設住居があり、津波の復興とは常に一緒に歩んできた子どもたちです。もちろん海沿いで被災してここで暮らしている子どもたちもたくさんいます。

今日は「8年目の津波篇」でしめましたが、やはり「現場」「地元」というのは会場の空気が違います。子どもたちも先生も、地域や保護者の皆さんもみんなで一気に「あの日」に戻ります。それは共にあの苦境の日々を生き抜いたという連帯感のようなものです。失ったものはそれぞれで違うけれど、あの日を境に人生が変わったことには違いありません。そんな想いの中でのステージでした。

工事で変わりゆく三陸の45号線を走りながら仙台空港に向かっています。

明日はいよいよ3年ぶりの奈良女子大附属中等教育学校のステージです。今回は震災の語り部として大川ゆかりさんが登壇されます。仙台空港で合流して、今日の最終便で伊丹に飛びます。

ここで油断は禁物。喉のメンテナンスを忘れないでこの連続公演の時期のクオリティを維持していかなければなりません。

桑山紀彦

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